
東京にある「ホワイトローズ」という徳川幕府時代から続く老舗傘問屋が製造し、ネット販売は大阪・心斎橋にある老舗傘屋「みや竹」が担当。この選挙ポスターのような広告に登場しているのは、「みや竹」の社長さん本人だというからビックリ!
さっそくこの「みや竹」社長・宮武和広さんに連絡をとってみたところ、「カテール」は17〜18年前からあった商品とのこと。選挙関係者に口コミで年間500〜600本くらいは売れているという隠れたベストセラーで、一般の人には門外不出・入手困難だったのだとか。しかし、宮武さんがホワイトローズ須藤社長を口説き落とし、1年ほど前からネット販売をスタート。もちろん、出馬予定のある方だけでなく、一般の人にもじゃんじゃん使ってほしいとのことですよ〜。
「カテール」のベースになっているのは、警察からの依頼で交通事故などの現場検証用につくられた傘だという。そのため、プロユースというか通常のビニール傘よりも大きくて頑丈。持ち手にもプラスチックではなくフェイクバンブーが使われており、手から滑り落ちにくいのも特徴だ。もちろん、ビニール傘なので透明で視界もクリアー。
なんでも、小泉首相の雨の中の街頭演説で背後からさしかけられていたりしていたこともあったそう。というのも、選挙運動のときに高級傘をさしていると「お金があるのをひけらかしているみたい」といまいちウケが悪いらしいのだ。
さらに驚いたことに、最近ではなんと! あのトム・クルーズが映画のプロモーションで来日したときにも突然の雨に備えてTV局関係者が買っていったそうだ。また、宮内庁関係者の「植林」の際にも使われるなど、「VIPを雨から守る傘」としてひそかにファンを増やし続けているらしい。
ちなみに「カテール」の直径は105cm。1本あたり4200円〜とビニール傘としてはハイプライスではあるものの、完全国産で品質には自信アリとのこと。
一般用としては、小さい子供がいるご家庭などで「親子で入れる傘」として、また大型犬を飼っている家で「散歩用の傘」として使ってみるというのもイイかもしれません。今後「カテール」で、ビニール傘のイメージが変わるかも?
(野崎 泉)