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日本一暑いのは、やっぱ大阪か?

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大阪の夏の光景。暑かった日の近畿のニュースでは淀屋橋を行き交う人の映像がよく使われる。
大阪管区気象台提供の全国気温ランキングなどのグラフはBit写真館にアップしています

まだまだ猛暑が続いているものの、9月に入り、今年も酷暑の中なんとか8月をのりきったといった感じだろうか。日本全国が暑さに見舞われているわけだが、この時期によく言われることが「真夏の暑さは大阪が日本一」ということ。テレビの天気予報でも「大阪はとにかく暑く、沖縄よりも暑い」と言われるぐらいだ。
大阪に住んでいると、それは身をもって実感できる。涼しいはずの早朝にはすでに汗だくで気持ち悪い目覚め、昼間はとにかく地獄で倒れそうになり、真夜中になっても暑すぎてクーラーなしで寝ることは不可能。「これ以上暑いところが日本中にあるはずがない」と思い堪え忍ぶ日々を送る……。

とまぁ、世間でも事実上「大阪が日本一暑い」ってことになっているわけだが、実際のところはどうなのか。
気象庁大阪管区気象台に問い合わせたところ、「何をもって一番暑いと断定するか難しい」とのことだが、山本統計係長と渡部天気相談所長に色々なデータ等を調べていただいた。

1971年〜2000年(平年値)における、「年間の真夏日の平均日数」の多さは、全国主要都市では、那覇(85.3日)、鹿児島(71.3日)、熊本(71.2日)、大阪(67.9日)の順。大阪が1番ではないものの、沖縄・九州の“南国”に混じって4位にランクインしているので、大阪は相当暑いということになる。
今回の論点は“真夏の暑さ”ということで、「8月だけ」を見ると、大阪は鹿児島と並んで27.7日で1位。おお。日本一暑いではないか。
さらに、「8月の日最高気温の平年値」は、大阪が33.0℃でなんと全国主要都市の中で1位とのこと(2位は京都で32.9℃)。
これだけのデータがあれば、真夏の暑さは大阪が日本一強烈と言ってしまっても十分良いのではないだろうか。

年によって変動があるため、一概に決めつけることはできないが、もう少し詳しくデータを見ていくことにした。
2000年〜2005年における、「熱帯夜(日最低気温25℃以上)の日数」の多さでは、「年間」、「8月」ともに、どうしても上位のほとんどを南鳥島や沖縄地方や南西諸島が占めてしまうが、2000年の8月には大阪と神戸が31日(毎日!)と1位を記録していた。
「日最高気温35℃以上の日数(年間・8月)」の多さを見てみると、トップ10には、熊本、大阪、京都、熊谷、岐阜などが例年ランクインしており、年によっては、豊岡、甲府、佐賀、高松、名古屋、奈良、富山、金沢など本州の様々な都市がランクインしている。
当然、なんでも大阪が突出しているわけではないが、一応これらのデータからも、大阪が最も暑い都市の一つであるということは言えるだろう。

今年の大阪の暑さはどうだったかというと、7月25日からは1日も途切れることなくずっと真夏日が続き、8月は全日(31日)真夏日だった。大阪都心と市街地が連続する枚方や堺でも8月は全日真夏日で、日最高気温35℃以上を多数記録、日最高気温全国一も記録している。
気になる沖縄と東京の今年8月の真夏日の日数については、東京では20日間、那覇では30日間だった。

以上、観測データを色々と並べてきたが、暑さをより過酷にしているのが、大阪がコンクリート・アスファルトジャングルの大都会であるということ。そう、ヒートアイランド現象が起こっているのだ。特に都心部では、体感的にはもっと暑く、太陽の光の照り返し、風通し不良など、観測データ以上の暑さが待っている。
また、東京よりも圧倒的に暑い理由は、大阪の地形に関係があるそうで、「大阪周辺は平野が狭く、三方を山を囲まれていて、大阪湾に面しているものの湾の面積が狭いので温度上昇を抑える効果はさほど強くない。そのため、盆地同様に風が通りにくく、熱い空気がたまりやすい地形」だからだそうだ。海からの風の入りが遅れ、著しい高温となる場合もあるとか。
そういえば、冬に関して見れば、東京都心ではよく雪で交通に影響が出たりするが、大阪都心では雪の被害は少ない。やはり大阪の方が年間通して温暖なのだろうか。

最後に、大阪の温暖化とヒートアイランド現象がどのぐらい進行しているのかも調べていただいた。
「真夏日の年間日数」については、1970年代は平均65.2日だったのに対し、2000年代(2000年〜2005年)には平均82.7日になっている。
「毎正時の気温が30℃以上となった時間の合計」については、1981年は431時間だったのに対し、2000年には638時間と、かなり時間数が多くなっていた。
気象は年々変動があるため、細かい傾向を把握することは無理だったが、昔に比べて、確実に暑くなっていると言えよう。

以上、長々と暑いデータを色々と出してきたが、やっぱ「夏場は大阪が日本一暑い」と言い切っても問題はないようだ。

まだまだ暑い日が続きそうなので、水分補給などで熱中症に気をつけて、夏を乗り切ろう! 地下街・ビル・電車など冷房の効いたところを有効に利用してサバイバルだ!
(もがみ)

大阪管区気象台HP
気象庁HP
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2006年9月5日 00時00分

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