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持論「画家は長命、作家は短命」を解く

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ダメだこりゃ。真似して描いてもこれじゃ、右脳も働きそうにない……!

以前から漠然と感じていたことなのだが
「画家は長命、作家は短命」
という説があって、我が家では(勝手に)定説となりつつある。というか単なる持論か。

とにかく実際はどうなのだろう。さっそく著名な画家で長生きした人たちを調べてみることに。

まずは日本人をざっとあげてみよう。
2000年に亡くなった日本画家の小倉遊亀は105歳までも長生きした。同じく日本画家の奥村土牛は101歳で、洋画家の梅原龍三郎は98歳、中川一政も98歳、熊谷守一は97歳と、いずれも90代後半まで生きていた。また片岡球子は101歳で存命。ちょっと昔にさかのぼって、横山大観は90歳、浮世絵師の葛飾北斎も89歳まで生きていた。北斎は1760年代に生まれた人としては、かなりの長生きだったといえるのではないだろうか。

世界をみてみよう。あのピカソだって92歳まで生きていたのだ。なんとなく意外。さらにシャガールは90歳、ミロも90歳。イタリアのルネサンス期の三大巨匠の一人、ミケランジェロは89歳と当時では長命だった。またダリ、モネは86歳、マティスは85歳と、結構長生きしている。

ちなみに、画家とはちょっと違うかもしれないけれど、「アンパンマン」の作者、やなせたかしは現在87歳、「ゲゲゲの鬼太郎」の水木しげるは84歳で二人ともお元気。きっとまだまだ長生きして活躍くれるはず! と期待している。

一方、作家をみてみると、昔から短命が多い気がする。というか、自ら命を絶つ人も多い。故に短命に終わるということにもなるのだが。

有名なところで、芥川龍之介が35歳、太宰治は39歳、三島由紀夫は45歳、有島武郎も45歳、川端康成は73歳で、みな自殺により亡くなっている。近年では鷺沢萠が35歳という若さで自殺してしまった。テレビドラマ「眠れる森」などで知られる野沢尚も44歳で自殺。彼の作品のファンだったのでかなりショックだったのだが、当時から持論があったので、同時に「やっぱり」という感じもあった。

その他、著名な作家で自殺はしていないが、宮沢賢治は37歳、夏目漱石は49歳、詩人の中原中也は30歳と短命に終わっている。近年では中島らもが52歳で亡くなってしまったし。もちろん、99歳まで生きた宇野千代や、95歳まで生きた住井すえなどもいるので、必ずしもではないが。

とくに芥川龍之介、太宰治、三島由紀夫といった誰もが知っているような有名な作家たちが自殺しているので、作家=自殺=短命論に結びついてしまうこともいえる。そう思うとあくまでイメージに過ぎないのかもしれないが、前述したように画家には90代〜100を超えて生きた人が多いというのも事実。

画家と作家は頭も心も使い方が違うとは思う。うちでは「画家はきれいなものを見ているから」長生きする説が浮上。たしかに画家は見たものをありのままに描くこともできるが、作家は自分の中から生み出すしかない。そこで行き詰まって、というのがあるのだろうか。

そういう私も作家とは違うけれど、文章を書く仕事をしているから、どちらかというと作家に近い? とも思えないが……。芸術家は右脳が働くというので、画家=長命論にあやかって、とりあえずイラストでも描いてみようかな。
(田辺 香)

2006年10月6日 00時00分

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