トイレットペーパー、あなたはシングル派? ダブル派?
シングル、ダブル、どちらがお好み?
トイレットペーパー。オイルショックの時に品切れになったというが、今も昔も生活必需品。
ところで、トイレットペーパーにはシングル(一重タイプ)とダブル(二重タイプ)とがある。筆者はもっぱらシングルなのだが、いったいどちらが主流なのだろう。長年、頭の隅っこに引っかかっていたこの疑問。この機会に調べてみることにした。

早速、「ネピア」ブランドで有名な王子ネピア株式会社に尋ねてみた。まずは、トイレットペーパーの歴史から。
日本で初めてトイレットペーパーが作られたのは1924年(大正13年)頃で、一般に普及し始めたのは戦時中の1942年(昭和17年)頃。使用量は増え続け、1980年(昭和55年)頃には国民ひとりあたり年間約20ロールだったのが、1990年代後半には約50ロールに。その後はほぼ一定だという。年間50ロールというと、1ロールをだいたい1週間で使い切る計算。まあそんなもんかな。

さて、本題のシングル、ダブル、どちらが主流なのかを聞いてみよう。

「理由は特定できませんが、関東と関西で比率が大きく違います。概ね、関東ではシングル4:ダブル6、関西ではシングル7:ダブル3です」
東京ではダブルが主流、大阪ではシングルが主流ということ! こんなところに東西の差が出るとは、ちょっと驚き。

理由を探るべく、友人15名にシングル、ダブル、それぞれを選ぶ理由を聞いてみた。まずは15名中5名のシングル派から。一番多いのは「ダブルより長持ちするから」いう節約派の3名。確かに、ダブルだとたくさん使ってしまうような気がするもの。
残りの2名は「ダブルだと5重にできない」「一回の使用量がシングルのミシン目3つだから」と、きちんと計算して使っている人たち。適当にぐるぐる丸めて使っている自分が、なんだかちょっと恥ずかしい。

続いてダブル派7名の意見。一番多いのは「ソフトだから」の4名。「シングルだと薄いので、ダブルよりかえって多く使ってしまう」という、シングルに多かった節約派も2名。悲惨なところでは「ゴシゴシ派なので、シングルだと手に『ウン』が付いてしまう」「ウォシュレットした後、シングルで拭いたら真ん中が破けた」なんてのも。
その他、「シングルだと(指の)ダイレクト感が気になる」「庶民にもできるプチ・ラグジュアリを求めて」という声もあった。

やはり関西人は経済性重視なのか……という結論になりそうだが、深くは追求せずに少数意見3名の紹介に行こう。「どっちでもいいから安い方」が2名、そして「ウォシュレットだからペーパーレス!」が1名。実は筆者も時々、図らずもペーパーレスを体験している。冬山登山でトイレットペーパーが尽きたとき、いったいどうするか……「雪」……硬めだとチョットざらつきますが、そう悪いもんでもないです。
(R&S)

王子ネピア(株)HP