旅のお供「冷凍みかん」、これからはペットボトルで?!
商品名にある「ひゃっこい冷凍みかんだかしん」は、静岡県の方言で「冷たい冷凍みかんかな?」という意味だそう
以前、「冷凍みかん」の歌というのが流行っていたけれど、私は「冷凍みかん」というと中学時代の部活を思い出す。当時、練習試合などにお弁当を持っていっていたのだが、一緒によく「冷凍みかん」を持っていっていたのだ。
ただ、みかんそのものを凍らせていくのではなく、缶詰のみかんを汁ごとタッパーに入れて凍らせたものを持っていくことが多かった。そうすると、お昼には良い感じに溶けて、冷たーく美味しくいただけるのだ。

なぜこんなことを思い出していたかというと、最近、『ご当地堂 冷凍みかん 〜ひゃっこい冷凍みかんだかしん〜』を飲んだから。これはダイドードリンコ株式会社から発売されている“冷凍専用ペットボトル”の商品だ。

ちょっと溶かして飲んでみたところ、やはり普通のオレンジジュースとは違い、シャリシャリ感がまさに冷凍みかんで、美味しくもあり、懐かしくもあり。さらに、私は冷凍専用ペットボトルの商品は初体験だったので、それもまた新鮮だった。そこで、さっそく『ご当地堂 冷凍みかん 〜ひゃっこい冷凍みかんだかしん〜』についていろいろ伺うべく、ダイドードリンコ(株)に問い合わせてみた。

すると、「ご当地堂」シリーズは、同じダイドードリンコ(株)の「復刻堂」シリーズの姉妹的なブランドとして誕生したものだとか。復刻堂は70〜80年代をテーマに、その当時の飲料を復刻していくシリーズだが、ご当地堂は“地域”を切り口として、全国各地の地域特有ご当地ものを紹介していくのだという。

その第一弾として販売されたのが、静岡県のご当地もの「冷凍みかん」なのだ。静岡県で、「冷凍みかん」というのは納得。前述したように歌も流行るほど有名なわけだし、ふつうの飲料ではなく冷凍というのもユニークでいい。


ダイドードリンコ(株)によると、一番苦労した点は味のバランスとのこと。というのも、冷凍の場合、溶けはじめてからジュースだけを先にある程度飲んでしまうと、後から氷った部分が残ったときに、味が薄くなってしまいがち。そこでなるべく、いつ飲んでも美味しく飲めるように、ということにこだわって、味のバランスを調整したという。なるほど。たしかに、最初にジュースをある程度飲んでしまっても、最後まで味が薄いと感じることはなかった。

今回は冷凍みかんのため、冷凍ペットボトル専用の商品だったが、もちろん次回からは冷凍とは限らない。まだ発表はできないそうだが、すでに第2弾も決定しているという。

次はどこの地域で、どんなご当地ものが登場するのか? 自分の住む地域だったら、どんなご当地ものが商品化されるだろう? なんて想像するのも楽しい。第2弾以降も期待してます!
(田辺 香)

ダイドードリンコ(株)HP
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