宝くじの残りに当たりがあったらどうなるの?
年末ジャンボ宝くじの販売は、12月21日まで。買う予定がある人はお忘れなく。
今年の年末ジャンボ宝くじ、もう買いましたか?

ジャンボの場合、基本的に最終日まで必ず売られているものだけど、ふと疑問に思うのは、売れ残りが出ないのかということ。
そして、もし売れ残りのほうに「当たり」くじがあった場合、どうなるのかということだ。


受託銀行のみずほ銀行・宝くじ部に問い合わせてみると……。
「年末、ドリーム、サマーの“3ジャンボ”は、基本的に『売り切れなし』の宝くじとなっております。最終日の最終時間まで発売しておりますので、当然、売れ行きが良いときは増刷するなど、管理しておりますし、余剰在庫が残ることもございます」

やはり「売れ残り」は毎回出ることになるそうだが、この抽選方法はどうしているんでしょうか。
「売れたものと売れ残ったものとをわざわざ仕分けして抽選会をするといったことはできません。そこで、全国の売り場から、売れ残りくじは最終日にみずほ銀行・宝くじ部に集められて、現物は断裁され、同時に、何番が売れ残っているのかのデータづくりを進めます」
この売れ残りデータは、30日までにCD−ROMにして、全国宝くじ事務協議会に届けられ、12月31日の抽選会を行うのだそうだ。

宝くじの当選は、基本的に1ユニット1000万枚の中に1等1枚だから、たとえば、1ユニットは売れたなかに当たりくじがあるが、2ユニットは売れ残りのなかにある……ということも起こりうる。

つまり、売れたくじ・売れ残りのくじそれぞれに、当たりくじが存在することになるが、「売れ残りにあるほうの当たりくじ」が、どうなるのかというと……。
「宝くじは基本的に1枚につき300円をちょうだいして、それに対して当選金が払われるもの。売れ残りに当たりくじがあった場合には、もともと300円はちょうだいしていないので、対象外。極端にいえば、その当たりくじは、鼻紙にもならないもんです。実際、現物は裁断されていてもうないわけですし」と説明された。
そもそも「売れ残り番号」のデータづくりと現物の裁断は、不正が行われないための処理なのだという。


確かに、誰もお金を出して買っていないくじが「当たり」となったとしても、それは誰のものでもなく、単なる「対象外」。ただし、確率的には低くとも、偶然売れ残りのほうにばかり「当たり」が出るということも、絶対にないことではないようです。
(田幸和歌子)