
木製やプラスチック、シルバーなど、いろんなケースがあります。
先日、コネタで、歯医者で「抜いた歯」の行方についての記事があったが、「抜けた歯」の行方には、最近、ちょっとずつ変化があるようだ。
というのも、雑貨屋などで、乳歯を入れる「トゥースケース」をかなり見かけるようになり、子どものいる家庭でも使用するケースが増えてきているらしいのだ。
子どもの頃は、「下の歯は屋根に、上の歯は縁の下に」(地域によって、下の歯は雨の落ちるところにとか、土の中にとか、いろいろあるが)などと教えられてきたもの。
でも、実際、自分で子どもを持ってみると、賃貸マンションでは「屋根に投げらんないじゃん!」「縁の下ないじゃん!」ということになり、やむを得ず、「上の歯は適当に土に」「下の歯はいったん屋根めがけて、どこかに」という折衷案をとっている。
トゥースケースが普及してきているのも、ひょっとして、そんな住宅事情によるもの?
トゥースケースを扱う日本バイオロジック有限会社に聞いた。
「もともと抜けた歯を屋根の上に……というのは日本的な習慣で、アメリカやヨーロッパでは『とっておく』という風習があるんですよ。『トゥースバンク』といって、乳歯が全部生え変わり、それを全部とっておくと、妖精がお金にかえてくれると考えているので、貯金箱と一緒になっていたりするんです」
つまり、住宅事情による変化というよりも、欧米の風習が広まってきたということのよう。
「あとは、少子化で子どもが少ないから、親やおじいちゃんおばあちゃんが子どもを大切に育て、抜けた歯も保管するようになってきていることもありますね」
確かに、自分が子どもの頃は、煎餅を食べてるうちに歯が抜けていて、「あれ? 歯はどこに行ったっけ? ま、いいか」なんて状況もけっこうあった。今の子どもは、1本1本大切に見守られているのか。
「そうですね。こうした抜けた乳歯を1本ずつ入れる容器は、8〜9年前から売れてきていますが、特に2〜3年前からは○月○日にどこの歯が抜けた……とわかる、1本単位でなくすべてを保管できるものがないか、問い合わせが増えています」
トゥースケースは、家のかたちやお城のかたちなど、デザインも可愛く、インテリアにもなる。
歯を屋根の上に投げる習慣がなくなってきてるのは、ちょっと寂しい気もするけど、こんな歯の保管方法も良いのかもしれません。
(田幸和歌子)
というのも、雑貨屋などで、乳歯を入れる「トゥースケース」をかなり見かけるようになり、子どものいる家庭でも使用するケースが増えてきているらしいのだ。
子どもの頃は、「下の歯は屋根に、上の歯は縁の下に」(地域によって、下の歯は雨の落ちるところにとか、土の中にとか、いろいろあるが)などと教えられてきたもの。
でも、実際、自分で子どもを持ってみると、賃貸マンションでは「屋根に投げらんないじゃん!」「縁の下ないじゃん!」ということになり、やむを得ず、「上の歯は適当に土に」「下の歯はいったん屋根めがけて、どこかに」という折衷案をとっている。
トゥースケースが普及してきているのも、ひょっとして、そんな住宅事情によるもの?
トゥースケースを扱う日本バイオロジック有限会社に聞いた。
「もともと抜けた歯を屋根の上に……というのは日本的な習慣で、アメリカやヨーロッパでは『とっておく』という風習があるんですよ。『トゥースバンク』といって、乳歯が全部生え変わり、それを全部とっておくと、妖精がお金にかえてくれると考えているので、貯金箱と一緒になっていたりするんです」
つまり、住宅事情による変化というよりも、欧米の風習が広まってきたということのよう。
「あとは、少子化で子どもが少ないから、親やおじいちゃんおばあちゃんが子どもを大切に育て、抜けた歯も保管するようになってきていることもありますね」
確かに、自分が子どもの頃は、煎餅を食べてるうちに歯が抜けていて、「あれ? 歯はどこに行ったっけ? ま、いいか」なんて状況もけっこうあった。今の子どもは、1本1本大切に見守られているのか。
「そうですね。こうした抜けた乳歯を1本ずつ入れる容器は、8〜9年前から売れてきていますが、特に2〜3年前からは○月○日にどこの歯が抜けた……とわかる、1本単位でなくすべてを保管できるものがないか、問い合わせが増えています」
トゥースケースは、家のかたちやお城のかたちなど、デザインも可愛く、インテリアにもなる。
歯を屋根の上に投げる習慣がなくなってきてるのは、ちょっと寂しい気もするけど、こんな歯の保管方法も良いのかもしれません。
(田幸和歌子)
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