暑い! 髪がうっとうしい! ショートにしても、やっぱりそれはそれで暑いし、いっそもう、ちょんまげでもしたい! ……なんて気にもなる今日この頃。

だが、ある美容師さんに言われたのは、こんなショッキングな言葉だった。

「いくら暑くても、ちょんまげとか、ちょこっとだけ結ぶとか、まして二つに結ぶとかは絶対にしないほうが良いですよ。ホントは、ただ一つに結ぶのもおススメしません。子どもはいいですけど、ある程度のトシになったら、ヘンな感じに見えますから」
確かに、スッキリまとめたつもりが、なんでか格闘家みたいになっちゃうことも……。

前髪もうっとうしくて、つい分けたり、上げてしまいがちだが、美容師さんいわく「なるべく“機能的にまとめないこと”が大事」「機能的にすると、オシャレじゃない」。
でも、「機能的にしないこと」で、かつ暑苦しくない髪型って……? 30~40代くらいになったら、まとめ髪はどうすれば良いのか。別の女性美容師さんに聞いた。


「まとめ髪と言えば、やっぱり、キレイなうなじ、キレイなアゴのライン、美しいオデコの丸み。ちなみに、ノースリーブで、まとめ髪にしちゃうと、二の腕が目立ちますよね……そう! 年齢云々よりも、まとめ髪って、欠点になりやすいところが、目立ってしまいやすい髪型という気がするんですよ」

髪質や量、そもそもの顔なども個人差はあるけれど、もともと持って生まれた OR 現状の範囲では、具体的にどうしたら?
「気になるところの反対側を派手にすると、意外に気になるところが目立たなくなって、良い感じになりますよ。たとえば、アゴのラインが気になるなら、頭を『球』として、反対側になるところに、髪をまとめたわしゃわしゃを持ってくるとか、ヘアアクセサリーを付けてみるとか。目元のシワが気になるなら、顔側はシンプルに、後頭部や襟足を跳ねさせて、そっちに視線がいくようにするとか」
ただし、ヘアアクセサリーって、案外難しい!
「確かに、年齢的に、違和感がないヘアアクセサリーを探すのは大変ですよね。あまり派手な色だと浮いちゃうし、ゴムだけだと貧乏臭いし……。大人のまとめ髪は、ヘアアクセ探しが、かなり重要と思われます。
洋服よりも、顔に近いですから、肌の色にも合わせて。派手過ぎず地味過ぎず、ちょぴっと、大人の高級感が大切。一番難しいですが、そんなにたくさん買わなくちゃいけないものでもないし、気合いを入れて、自分のたったひとつを探すと良いですよ」

女性はとかく「若く見える」ことを重要視しがちであり、最近は女性誌で「年齢不詳の女を目指す!」なんて謳ってるところもあるけれど、「年齢不詳=怪しげ」になることだってある。

「若く見えること」「若作りすること」よりも、大切なのは「似合っていること」「その人なりにきれいに見えること」。
暑さに負けず、自分に似合う&欠点を目立たせない夏のヘアを見つけたいものです。
(田幸和歌子)