福井県鯖江市が誇る特産品といえばメガネ。なんと、メガネフレームの国内シェア9割という驚きの数字を誇っているのだ。
そのメガネと、同じく福井の名産品である、ものっすごく硬い「軍隊堅パン」が異色のコラボレーション!? 福井県の新たなおみやげとして、メガネのかたちの堅パン「眼鏡堅麺麭(めがねかたぱん)」なるものが登場していたのである。

プロデュースした「越前夢工房」の西尾孝史氏にお話をうかがってみたところ、2013年の春頃から本格的に発売した商品なのだそう。製造を担当したのは、戦時中から兵隊さんのために保存食として軍隊堅パンを焼いていたという、鯖江の老舗パンメーカー“ヨーロッパンキムラヤ”。メガネのかたちがユーモラスで愛らしいだけでなく、ほんのり甘いごま風味がおいしく、そのうえアゴの鍛錬にもなるという優れもの。非常食やアウトドア、また成長途中のお子さんのおやつなどにもぴったりなスイーツなのだ。

メガネの型をつくるのがなかなか大変で、企画をあたためはじめてから完成するまでには半年~1年くらいの時間がかかったとのこと。
現在、ネット通販のほか、メガネの聖地として知られる福井の「めがねミュージアム」の売店、県内のお土産屋さん、道の駅、高速道路のSAなどで手に入る。
ほかにも、県内のメガネメーカーが展示会などで来場者に配ったり、ノベルティとしても活用されているのだそうで……。

ところで、この「眼鏡堅麺麭」を見て、ふと思い出したのが博多みやげの定番、東雲堂の「二◯加煎餅(にわかせんべい)」。そう、あのどこか情けない、困ったような顔が瓦煎餅に焼き印で押され、ご丁寧に同じ顔のお面までもがおまけでついているアレである。あのお煎餅をおみやげでもらった際は、家族全員があの顔になって爆笑しながら食べたものだったが… …。
この「眼鏡堅麺麭」も、絶対に顔にあてがって写真撮影はお約束!? 販促用に募集したという、お客さんから送られてきた写真を見せていただいたところ(画像参照)、メイドさんからこわもての男性まで、いろいろな人がポーズしていてなかなかおもしろい。
チョコペンやアラザンを駆使して、自分流にデコるなどしてもいいかも。

バレンタインシーズンにはフレーム部分がハート型になったバージョンも発売していたそうで、今後も福井県の魅力をアピールできるようなラインアップをリリースしていくとのことで期待が高まる。「眼鏡堅麺麭」が福井みやげの定番となっていくのか!? 今後の展開を見守っていきたいと思います。
(まめこ)