フマキラーに聞いた! 蚊が出やすいスポット案内
ベランダに自転車置き場。やっぱりどっちも蚊にさされやすい場所ではあるみたいです。
もう9月だが、蚊のヤツときたら、まだまだ油断できない。忘れかけていたころだからか、初秋に刺されたほうがひどく腫れる気がするし。
“最後っ屁”というやつか。

私の印象では、やたら蚊に刺される場所は「自転車置き場」と「ベランダ」。
自転車を出し入れしたり、洗濯物を干したりと、手のふさがったときを狙ったかのように刺しにくるように思える。姑息きわまりない。おまけに、血をいただきながら、余計なかゆみを残していくとは、恩を仇で返すのもいいところだ。

ヤツらはどんな場所を好むのか。
こういうときはやっぱり殺虫剤メーカー、蚊に関する数々の実験を行なっているフマキラーに聞いた。
「まず注意したほうがいいのは、草むらやヤブ。それと、水がたまりやすい場所ですね」
これは予想通り。なぜ水に集まるかというと、
「ボウフラがわきやすいですから。下水溝や空き缶なんかも繁殖しやすいですよ」
とのこと。
「古タイヤ」「竹の切り株」も要注意だが、これらの共通点は水がたまる他に、「木陰や暗い場所、風通しが悪い場所」ということだとか。


じゃあ、冒頭の私の説はどうなのか。
「確かに、自転車置き場やベランダも蚊が多いと思います。自転車置き場は日陰になっていることが多く、風通しも悪いですよね? 自転車や車の『雨よけシート』なんかの水たまりでも、蚊が増えることが多いです。また、ベランダには、植木鉢があることが多いですが、受け皿にたまった水でも繁殖します。どんな小さな水溜りでもボウフラはわきますから」
丁寧にゾッとする話を教えてくれた。
ちなみに、他にも注意したほうが良いスポットは、「家畜小屋」や「お墓」だとか。


ところで、明らかに蚊がいそうな場所に行ったとき、いつも迷うのは、ジッと動かずに気配を殺すか、それとも、止まられないように動き回るかということ。どっちがいいんでしょう?
「やはりそのまま立っているほうが刺されやすいと思いますよ。蚊は動きが激しいときには寄りにくいですから」
つまり、全力疾走なら蚊にくっつかれないのか。でも、蚊は二酸化炭素に寄ってくると聞くから、極力、二酸化炭素を出す動きはしないほうがいいのでは?
「確かに、汗のにおいとか、肌の露出の高い人にも寄ってくる傾向はありますね」
うーん、どっちもどっちか? と迷う私に、さらにこんな驚きの忠告も。
「実は、実験結果によると、蚊は黒っぽい服装に寄ってくるという傾向があるようです」
以前、「羽虫」が黄色に寄ってくるという記事を書いたが、蚊の場合は黄色や緑には誘引されず、黒が要注意なのだそうです。(田幸和歌子)

(追記:8月29日に掲載いたしました「蚊は白っぽい服装に寄ってくる」という箇所に誤りがございました。
正しくは「(誤)白っぽい服装」「(正)黒っぽい服装」になります。読者の皆様および関係各位にご迷惑をお掛けしましたことを深くお詫びするとともに、ここに訂正させて頂きます。)