あっちでもこっちでも「もっこり」現象
まりもっこり〜♪ ブンチャチャブンチャッ♪と、耳に残るフレーズで始まる、もっこりソング「こりこりまりもっこり」。リアル小学生男子が歌ってます。
いまやすっかり有名になった、北海道のキャラクター「まりもっこり」。コネタでも以前、千葉限定の「まめもっこり」をご紹介したが、ご当地「もっこり」がその後、どんどん増殖していることをご存知だろうか。


たとえば、先日、草津温泉に行った際、見つけたのが、「草津湯もみもっこり」。同じく群馬限定で「キャベツもっこり」とか、青森限定の「あおもっこり」、北陸限定の「甘エビもっこり」、名古屋限定の「エビフライもっこり」とか。
さらに、東京バージョンだけでも「バナナもっこり」「パンダもっこり」「タワーもっこり」など、5種ぐらいがある。

いまやその名を、「も」にかけてすらいない、自由奔放な「もっこり」ぶりだが、いったいどんな状況に?
株式会社キョーワに聞いた。

「まりもっこりはもともと北海道で始まり、昨年8月時には49種でしたが、年末にたくさん出して、常時動いてるのは100種ほどになりました。ご当地モノは基本的にそれぞれの地方からの要望で、監修をしていますが、なまはげやコシヒカリ、白虎隊、富士山などもありますし、全国の主要都市はほぼ制覇したんじゃないでしょうか」
そう話すのは、営業課長の清水拓雄さん。


「も」に全然かかっていないネーミングについては、
「まりもっこりがいろいろかぶりものしたバージョンということで。『も』がつくものだけ考えてたら、広がらないですから(笑)。むしろ、『も』がついてるのは、『じゃがいもっこり』くらいかも?」と、なんとも正直なご回答。

この「もっこり」ブーム、実はニセモノなども多数出回っているそうで、「よく見ると、顔も若干違うし、キョーワの名前で出してるのがホンモノです」とのことだった。
それにしても、もはや何でもアリの「もっこり」だけど、気をつけているポイントは?
「もっこり部分を異常に大きくしたり、目立たせすぎないようにしていることですね。とんがらせたりするのもダメ。
露骨にすると、いやらしい感じになるので」

ところで、私も友人にもらった「まりもっこり」を携帯電話につけているのだが、娘の友人(小学生女子)たちとの間で「これ、なに? (凝視→沈黙……)」というやりとりが多々ある。子どもの反応って、どうなんでしょう?
「最初の頃は、小中学生は抵抗があったらしいですが、中学生の雑誌で紹介されたり、北海道に修学旅行に来る子なども、みんな知ってるようになりました」

そして、昨年末にはついに北海道限定で「こりこりまりもっこり」なる公式ソングのCDまで登場! 3月には全国発売が決定したそうだ。
「歌うのは、オーディションで選ばれた小学生3人の男の子です。『まりもっこり』誕生から、もう少しでまる3年。ついにここまで来たな……と思いますね」

将来的にはDVDもつくりたいし、連載漫画や映画などもやりたい、また、全国展開もさらに進めていきたいと語る清水さん。

あっちでもこっちでも「もっこり」現象、ホントにきてます。

(田幸和歌子)