個人的な話で恐縮だが、夜12時ごろに電車の乗り継ぎがうまく行かず家に帰れなくなることが多い。そういう時は大抵、始発電車の時間までネットカフェで時間をつぶすことになる。
ネットカフェですることと言えば、ユーチューブでグラビアアイドルの水着動画を観ながらウトウトするくらい(あくまで、私は)。

そんな従来のネットカフェでの過ごし方に飽き飽きしていたのだが、それを覆してくれるようなネットカフェの情報を得た。それが、こちら「アプレシオ 東京ベイ幕張店」。
「アパホテル&リゾート東京ベイ幕張」の中にあるこのお店は、一昨年11月のホテルのグランドオープンと同時に開店。元々は“レストラン&インターネットカフェ”だったが、昨年10月からは純粋なインターネットカフェとして営業しているとのこと。

このアプレシオ 東京ベイ幕張店の通称は、“天空に近いインターネットカフェ”。
なんとこのネットカフェ、地上48階(約170m以上)の高さにあるのだ。
「全ての席で優雅なロケーションを」という思いで、“心地よさ”、“上質な空間”をコンセプトにオープンしたというこのお店、地上48階だけにズバリ景色がいいと言う。

この景色につられて、私もアプレシオさんにお伺いしてみた。
店内に入り、まず始めに思ったことは文字通り“天空に近い”。恐らく、日本一高い場所にあるネットカフェと言っていいだろう。
とにかく写真を見てほしい。
まあ、絶景ですよ! しかも、場所は幕張。席によっては、店の中から千葉マリンスタジアムを上から目線で望むことができるのだ。
マリンスタジアムからは打ち上げ花火が上がったりもするのだが、目の前まで花火が打ち上がって、目の前で花火が花開く。

こんな絶景だと、ネットやマンガに集中できない気もするが、お客さんにお店の感想を聞いてみると「景色が下(地面)から離れていて、集中できる」とのこと。
実際、『ドラゴンボール』を読みながらくつろいでみたのだが、目の前に視線をやると物凄い高さ。「筋斗雲なしで俺はこの高さにいるのか」と、妙な感慨にふけってしまった。
ドラゴンボールにも集中でき、景色も堪能できるなんて、贅沢な話ではないか。

景色といえば定番の日の出、日の入りも店内から見ることができるので、年末年始のお店の混み具合は凄いことになるという。

しかも、このお店のウリは景色だけではない。店の奥の方にはアミューズメントスペースがあり、このスペースにはダーツゲームとFoosball(テーブルサッカー)が用意されている。
特にテーブルサッカーなんて、見たことはあってもやったことがある人は少ないオシャレなゲーム。アプレシオに来て初めてテーブルサッカーを体験する人は多いという。


また、食事メニューがセレブ。店長オススメの「ホテルメイド本格派ビーフカレー」(950円)を注文してみた。
ウマイ! 肉がやわらかいのですよ。聞くところによると、同じ建物内にあるホテル直営レストランで使われているお肉を、そのまま使っているという。ホテルクラスのメニューをネットカフェで食べられるなんて、他では有り得ない話ではないか? 久しぶりにビーフカレーを食べたものだから、ちょっと感激してしまいました……。

店内を全て見て回った感想は、とにかく店内の雰囲気がオシャレ。
シックと言ってもいいだろう。この景色に、この店内。目ざといカップルが放っておくワケがなく、あえて夜に来店してカップルシートで夜景を楽しむ恋人同士もいるとのこと。
客層自体は幅広く、土日には子供を遊びに連れてくる家族。平日昼には商談や休憩をしに来るサラリーマン。毎週必ず来店する常連ご夫婦もいるという。

普通に考えて、特定のネットカフェのとりことなって常連になるなんて滅多にないことだが、ここではそういうことが起こりうるのだ。

こんなネットカフェばかりならば、自分のように始発までユーチューブだけで時間をつぶす必要もないだろう。最近は「ネット難民」なんて言葉があるが、ここならば「ネットセレブ」を気取ることだって可能。それほど、リッチな空間を味わえる。
このサービス、この景色に興味を持たれた方は、「アプレシオ 東京ベイ幕張店」へ一度訪れてみては?
(寺西ジャジューカ)

「アプレシオ 東京ベイ幕張店」HP