あの「朝ドラヒロイン」ってどうなった？ 最近見かけない朝ドラヒロイン達のその後

NHK朝の連続テレビ小説、いわゆる「朝ドラ」は、女優がヒットする登竜門だと言われて久しい。
2013年の朝ドラ「あまちゃん」に出演した有村架純が、来年度の朝ドラ「ひよっこ」のヒロインにオーディションなしで抜擢されたことは、賛否両論ふくめて現在話題をさらっている。逆に、「あまちゃん」ヒロインとして大ブレイクした能年玲奈のその後は気がかりなところだが……。
その他にも、杏、土屋太凰、波瑠など、近年の朝ドラは次々と人気女優を輩出している。今や恋愛ドラマの顔ともいえる石原さとみの、約10年前の朝ドラ「てるてる家族」のヒロインだった頃の初々しい姿を覚えている人も多いだろう。

しかし、歴代の朝ドラを振り返ってみると、朝ドラでの印象が強かったのに反して、その後テレビや映画などでほとんど姿を見かけなくなった女優がいるのも確かだ。
そんな女優たちは、現在どんな活動をしているのだろうか？

「オードリー」のヒロイン・岡本綾

日本映画のメッカ・京都市太秦を舞台に、映画に人生を捧げる主人公・美月を描いたドラマが2000年の「オードリー」。美月のモデルは、作者の大石静本人だ。そのヒロイン・美月を演じたのが、岡本綾だった。このドラマは、堺雅人や佐々木蔵之介といった、小劇場出身の俳優の出世作となったことも特筆に値する。

しかしヒロインを演じた岡本綾は、最近テレビや映画などで見かけることはない。2007年に、芸能活動を無期限休養しており、事実上引退しているのだ。
朝ドラ以後、2000年代前半は映画での活躍の兆しが見えていた頃、突然の休養。実力派女優のイメージがつき始めていただけに、現在スクリーンで彼女の姿を見られないのは残念だ。

「さくら」のヒロイン・高野志穂

ハワイのホノルルも舞台のひとつとして登場し、朝ドラの中では珍しく、外国が舞台地となった2002年の「さくら」。このドラマでハワイ生まれの日系4世・松下さくらを演じた、高野志穂という女優を覚えているだろうか。ベリーショートのヘアスタイルがチャームポイントで、元気な笑顔が印象的だったヒロイン。

高野志穂は、本人も帰国子女でバイリンガル。朝ドラ主演後も多くのドラマや映画、舞台に出演しているが、主演のものは少ない。
2013年、俳優の北村有起哉と結婚しており、2014年には男児を出産。最新の活動は、2014年のドラマ「TEAM-警視庁特別犯罪捜査本部」への出演のようだ。

「風のハルカ」のヒロイン・村川絵梨

本仮屋ユイカ主演「ファイト」、宮崎あおい主演「純情きらり」に挟まれて、いささか印象が薄い「風のハルカ」。舞台は大分県・湯布院で、父子家庭のもと貧しい生活を送ったハルカが、大阪にいる別れた母のもとへ行き、家族の再生をめざす物語だ。

主人公・ハルカを演じた村川絵梨は、アイドルユニット「BOYSTYLE」出身。歌手デビューが先なのだ。
2004年に女優業に進出し、同年に朝ドラヒロインに抜擢。「BOYSTYLE」が2007年に解散したが、その後も女優活動は続けており、2016年に入っても映画やドラマなどに出演している。

さて、2000年代前半の朝ドラを振り返ってみたが、2016年現在活躍している朝ドラ女優の未来やいかに……？
（空町餡子）

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