【前回の記事:人気ブロガーと行くディズニーシー[待ち時間ゼロの施設・前編]】
ぶらぶらと散策をしながら過ごすことも多いという人気ブロガー・みっこさん。ディズニーシーのなかでも20世紀初頭のニューヨークが舞台になっているアメリカンウォーターフロントのエリアが一番のお気に入りだそう。
◆新聞からストーリーを読み解くのがおもしろいみっこ おもしろい看板や広告がたくさん出ていますし、アトラクションとショップのつながりがわかるストーリーが多いので、訪れるたびに新たな発見があります。
例えば、人気のショー「ビッグバンドビート」が開催されている「ブロードウェイ・ミュージックシアター」の向かって左にある小さなオフィスのような場所は、「ニューヨークグローブ通信」という新聞社。ゲストはオフィスのなかに入ることはできませんが、建物に書かれた文字などから新聞社だとわかります。
この新聞社は、「タワー・オブ・テラー」のアトラクションの前に貼られている新聞を発行していて、過去には船舶の業界紙を作っていた……というエピソードまであります。
――アメリカンウォーターフロントに待ち時間ゼロで楽しめる場所はありますか。
みっこ S.S.コロンビア号の船内は人が少ないので散策するのも楽しいと思います。とくに夜になると人が極端に少なくなり、甲板からきれいな夜景が見られるのでおすすめです。少し距離は遠くなりますが、甲板から花火を見ることもできます。パークの外の景色は基本的にはほぼ見えないようになっていますが、甲板からは東京湾を見ることができ、よく晴れた日はアクアラインの海ほたるが見えることもあります。
桟橋・ピア33の近くには骨付きソーセージとビールが売られているショップ「バーナクル・ビルズ」があります。ここで購入して桟橋あたりで海を見ながらのんびり過ごしているゲストもよく見かけます。このお店は混んでいますが、近くに新しくできたベイクドポテトのお店「ハドソンリバー・ハーベスト」はまだあまり知名度が低いのか、空いていることが多いので穴場かもしれません。
【関連記事:人気ディズニーブロガーと行くディズニーシー[アトラクション編]】
――アメリカンウォーターフロントはとくに飲食店が充実しているエリアですが、おすすめはありますか。
みっこ S.S.コロンビア号内にある「テディ・ルーズヴェルト・ラウンジ」は落ち着いた雰囲気で、ゲストの好みに合わせてカクテルを作ってくれることもあるのでおすすめです。ただ最近は人気が出てきて、混雑することも増えてきました。
座席数が多いなど、使い勝手がいいのは「ニューヨーク・デリ」などでしょうか。「ニューヨーク・デリ」の名物メニューは「マイル・ハイ・デリサンド」。直訳するとマイル=約1.6キロメートルの高さがあるサンドイッチという意味の、ボリューム満点のサンドイッチです。実際の高さは12~13センチくらいですが、アメリカンウォーターフロントには空高く伸び上がるサンドイッチの絵が描かれた看板もあります。
――ショップと関連が深い看板がパーク内にあるのも興味深いですね。
みっこ 「ニューヨーク・デリ」のトレイはシーのなかでももっとも細かなこだわり表れているところだと思います。
――ダッフィーに会えるエリア・ケープコッドの見どころはありますか。
みっこ ケープコッドはシーができた当初は閑散としていましたが、2004年にダッフィーが登場し、それから徐々にゲストで賑わうエリアになりました。このエリアでおもしろいのは、ダッフィーやシェリーメイのグッズが買える「アーント・ペグズ・ヴィレッジストア」。店内の奥に郵便受けがありますが、ここにはミッキーから届いた小包があって、宛先は「J.W:PURSEY」というケープコッドの住人の名前になっています。
それからダッフィーに会える「ヴィレッジ・グリーティングプレイス」の入口あたりには旗が飾られていますが、これは国際信号旗になっていて、解読すると「WELCOME」「FRIENDS」という意味になっています。
――ほとんど気にしたことがない景色のなかにもこだわりが詰まっていることがよくわかりました。みっこさん、ありがとうございました!