2009年12月16日、『よゐこ部』(毎日放送)のDVDが発売された。『よゐこ部』とは、部長の濱口優(よゐこ)と部員である有野晋哉(よゐこ)、吉竹史(MBSアナウンサー)が、体育会系から文化系までさまざまな部活動にチャレンジするバラエティ番組。
――皆さんは学生時代には何か部活動をやっていたんですか?
濱口優(以下、濱口)「いや、やってないですね。僕は一応、中学1年のときに陸上部に入ったんですけど、夏に辞めました。部活をやってる人って、夏休みまで学校に行って練習するじゃないですか。そこが僕の中で許せなかったんですよね」
有野晋哉(以下、有野)「僕は一度、友達がやっていた卓球部に見学に行ったことがあるんです。
濱口「いや、要るよ! ものすごい要るよ(笑)。温泉で浴衣着てやってるイメージなんちゃう?」
有野「あと、部活やってる同級生が、上級生にすごい気を使ってしゃべってるのを見て、そういうのも嫌やったんですよね」
――『よゐこ部』にはそういう上下関係はなさそうですね。
有野「そうですね、ないですね。吉竹さんにもたまにタメ口きかれますから」
吉竹史(以下、吉竹)「いや、きかないですよ! でも、ちょっとテンションが上がっておかしくなってしまうことはあります......(笑)」
濱口「前の番組(『よゐこのワケアリ』)からずっと一緒にやってるので、やりやすいというのはありますね」
――DVDに入っている企画の中で、印象に残っている出来事はありますか?
吉竹「生物部の西表島編のときに、海で溺れかけたんですよ。
濱口「その頃、僕と(安田大サーカスの)団長は、コサカーナ(小阪由佳)を助けるために必死でした(笑)」
有野「僕も途中までコサカーナのところに助けに行ってたんですけどね。2人がもう行ってるから、ああ、しゃあないから、俺はこっちか、と(笑)。で、吉竹を見たら、水中メガネのレンズの中に水が溜まっていて。うわっ、こいつ泣いてるやん、気持ち悪っ、と思いましたね」
吉竹「ひどい! でも、生物部は自然を相手にしているので、そういうハプニングがたくさんあって面白いです」
濱口「僕は、図工部かな。
――濱口さんとウド鈴木さんが紙の船に乗っているときに、吉竹さんが船を沈めそうになるというハプニングもありましたね。
濱口「そうですね、あのときは殺してやろうと思いました(笑)。意味が分からなかったです。人が一生懸命(川を)渡ろうとしているのに、こいつはなぜ船を蹴るんや、と」
吉竹「いや、違うんですよ! あれは、有野さんに命令されて」
有野「(吉竹は)こっちが言った以上のことをやってるからなあ......。
濱口「唯一、エースになれるとこやもんな。吉竹も僕も料理は全くダメなんで」
有野「吉竹はすごいんですよ。チキンラーメンをまずく作った人を見たのは初めてです」
濱口「あんな簡単でおいしいものを失敗できるんや、っていう(笑)。"すぐおいしい、すごくおいしい"言うてるのに。あれからも、料理は一切やってないらしいね」
吉竹「やってますよ! サバ系のものを挑戦してます」
有野「『サバ系』って何?(笑)」
――今後番組でやりたいと思っていることはありますか?
有野「僕はCGとか、FLASHアニメみたいなのを作ってみたいですね。(アメリカザリガニの)平井がやってるのを見て、面白そうだなと思って」
濱口「あいつ今、死んでるで。
有野「CGとか作れるようになって、最終的に就職先が見つかればいいなと思ってます(笑)。俺、卒業するわ、って。卒業してOBとしてたまに来たらいいかなと」
濱口「僕は、最近始まった映画部が結構好きですね。自分たちの好きな漫画の1シーンを"不"完全実写化する、というのをやっていて。この前も『バガボンド』の"吉岡70人斬り"を再現したんですよ」
吉竹「私は、総集編部がいいですね。
濱口「それ、やってることは帰宅部やけどな(笑)」
(取材・文=ラリー遠田)
●『よゐこ部』
2008年から毎日放送で放送されているバラエティ番組。部活動にスポットを当て、お笑い芸人・よゐことMBSの吉竹アナが「生物部」「図工部」「料理部」などの部活動にチャレンジしていく。MBS 毎週火曜23:55~、TBS 毎週土曜17:00~ ほかでOA中。
公式サイト:http://www.mbs.jp/yoikobu/>
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