加藤鷹(かとう・たか)がAV男を「卒業」する。なぜ卒業なのか。
そして今後の活動は? それらの疑問に鷹アニキは真っ正面から答えてくれた!

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「よく“勃たなくなったから辞めるのか?”って聞かれるけど残念ながら今もギンギンです。逆に勃たなくなったら意地でも辞めない。ただ新しいことがしたいだけです。

29歳で金も持たず上京し、AV業界を紹介され助監督や営業をやるうちに男優に誘われ……って、俺の人生は常に受け身だった。それに仕事を断るのは“負け”だと思っていたから、すべて受けて立つ気持ちでやってきたわけ。

ただ、常に行く先のわからないタクシーに乗ってる感覚でさ。
60代を目前に、そろそろ攻めに転じようかと思ってね。

ただ今後も性産業には関わっていきたい。海外のアダルトグッズ展示会ゲストや香港映画の出演依頼も来てるから海外進出もいいね。

あと、今最も興味があるのは老人の性欲と長寿の関係性。日本は長寿大国といわれてるけどボケ老人も増えててさ。俺は性欲の低下とボケは無関係じゃないと思ってるから、俺の経験や知識をそこで生かせないかってね。
老人でもムリのないセックスのハウツーを教えたりさ。

最近、高齢者向け住宅が増えてるから俺も入ってみようかな。で、婆さんたちとハメまくって実演したりね(笑)。

実際、性欲発散はどうしてるかって? 今は仕事以外でセックスはしてない。嫁も彼女もいないし。でも俺、実は白髪とハゲに憧れててさ。
男優辞めた途端に白髪になった人がいたけど、俺もそうなるのか楽しみだよ。

それに、男優辞めたら仕事以外でセックスしたくなるのかとかも知りたいね。男優復活の可能性? それは絶対にないね。男に二言はないんだよ」

(取材・文/大野智己 河合桃子 撮影/下城英悟 ヘア&メイク/太田奈々恵)

●加藤鷹(かとう・たか)


1959年5月1日生まれ、秋田県出身。1988年にAV男優デビュー後、これまでの出演作は1万本以上。テレビ番組や映画などにも数多く出演

■週刊プレイボーイ51号カラー特集「AV男優『卒業』スペシャル加藤鷹 セックス最終講義」より

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