「ああ、投げキャラが飛び道具を持っていたら!」
「スピードはあるけど防御力がなさすぎて……両立できないものか」
格闘ゲームをやっていてこんなことを考えたこと、ありますよね?
普通はこのへんゲームのバランスに関わるので、そうそういじることができません。例えば「ストリートファイター4」のガイルは最弱レベルとすら言われていたにも関わらず、「スーパーストリートファイター4」になってほんのちょっと微調整されただけで最強クラスのキャラへと変貌しました。
そのくらい格闘ゲームのバランスって難しいのです。
しかしやっぱり、投げキャラが飛び道具撃ってみたいじゃないですか。スピードキャラだけど高い防御力持たせてみたいじゃないですか!
そんなワガママな思いを実現してくれる「アルカナハート3」が、1月13日にPS3Xbox 360で、オンライン対戦を搭載してアーケードから完全移植+αで発売されます。
今回は「それってどんなゲーム?」という方のために簡単に魅力を説明しようじゃないですか!

基本的に他の格闘ゲームと同じく、それぞれ通常技・必殺技があります。これに加えて、アルカナと呼ばれる精霊を選択することが出来ます。ここがゲームのキモ。

例えば「愛のアルカナ」は飛び道具とレーザーを装備しています。これを選択すれば普通は飛び道具を撃たなさそうなキャラでも、飛び道具撃ち放題です。WAO!夢のよう!
他にも「土のアルカナ」を選択すれば防御力が大幅にアップし、スーパーアーマー(攻撃をくらってものけぞらない)状態にもできます。「火のアルカナ」を選択すれば攻撃力があがりコンボもつなぎやすくなります。「風のアルカナ」を選択すれば三段ジャンプや空中二段ダッシュも使えるようになり、鈍重なキャラでもトリッキーに動き回れます。弱点を補うもよし、得意分野を強化するもよしなのです。

キャラクター数は23人、アルカナの数も23種類。となると単純計算で529通りの性質のキャラを使うことが出来ます。それでいてバランスが圧倒的に崩れるということもなく遊べるのは見事。どうしても苦手なキャラが対戦相手の場合はアルカナを変えるだけで一気に戦いやすくなります。逆に普段とアルカナを変えて、面白コンボを作るのも一興。そんな技のつなげ方ができるの!?と驚くことも多く、格闘ゲーム好きとしてはこの無限の可能性を秘めたシステム、何度も遊びたいと思わせてくれます。

今まで1と2もPS2に移植されてはいました。しかしハードの処理速度が追いつかずアーケード版の動きを再現できませんでした。そこに来て、ついに満を持して3が登場です。ワイド画面対応、4:3画面でもキャラクターが画面端でちょこまか動くリンクアニメ搭載、遊べば遊ぶだけキャラクターカラーやギャラリーが増えるというやり込み要素も充実と、遊び要素山盛り状態です。

さて、オフィシャルサイトを見ると分かると思いますが、出てくるキャラクターは全員女の子です。これを見て「ひゃっはー!」と思うぼくのような人もいれば、「それはちょっと……」とヒいてしまう人もいるかもしれません。

実はよく見ると、わざと「あざとい萌え」の詰め合わせおもちゃばこになっています。思いつく限りの萌え属性、例えばメイド、セーラー服、スク水、巫女さん、ブルマ……いやあスタッフさんよくぞここまで開き直ったもんだ。なのでいっそプレイヤー側も開き直っちゃったほうが楽しめます。ゲームシステムはガチンコなのでその点はご安心を。
システムが複雑なゲームですが、初心者にはボタン連打だけで連続技や必殺技が出せたりするシステムもあるので安心。演出もど派手なので、見ているだけで楽しめます。
オンライン環境がない人でも、ストーリーモードはフルボイスなので十分遊べます。自分もシリーズ全部やっていますが、よくぞここまで詰め込んだなあと感心するばかりです。

アルカナシリーズをプレイしたことのある人向けにもちょっとだけ。今までと「3」はシステムが全然違うので別物と考えていいくらいなので注意。標準コントローラーではスピードに付いていけないことが多いので、本気で遊ぶならアーケードスティックはあったほうがいいです。あとはキャラ愛で補って、アルカナ変更によって無限に組めるコンボを考えていくのが醍醐味なのは相変わらず!
さて、ぼくはネコミミスク水天才ロリ科学者(属性多いよ)の大道寺きら様の下僕としてゲーセンで遊んでいたのですが、家庭用でアルカナをいろいろ変えて「俺的に最高なきら様」をつくろうと思います。
ひざまづいて足をなめるよ!(たまごまご)