みなさまこんにちは。社会人マナー講座の時間です。

本日の教科書は4月21日から放送が再開される、「ぼくと契約して魔法少女になってよ!」でお馴染みの『魔法少女まどか☆マギカ』のキュゥべえさんです。
先日も記事に書かせていただきましたが、ネットを見渡すとすっかり嫌われキャラとして定着した感のあるキュゥべえさん。おそらく今もっともネットと秋葉原界隈では有名なキャラの一人……一匹?でしょう。これだけ嫌われるというのは愛されている証拠でもありますね。
「魔法少女まどか☆マギカ」のキュゥべえの異常な存在感(エキサイトレビュー) - エキサイトニュース
確かに散々に嫌われているキャラではありますが、彼の営業テクニックには目を見張るものがあります。彼は「どんな願い事でも一つ叶える」という条件と引換に、少女を「魔法少女」に変える契約を取り付ける仕事をしていますが、その業績率の高さハンパではありません。
これは営業マンとして見習う価値がありますね!
しかし同時に彼には致命的な問題点が多く、多くのクレームが殺到中。魔法少女になった女の子たちからも「詐欺じゃない!」「どうして騙していたの!?」など猛烈な反感を買い、苦情の声で溢れかえっております。
今回はキュゥべえさんの「会話テクニック」と「トラブルになりかねない会話」を3点取り上げて、新社会人になる際に大切なマナーを学んでみようと思います。
メモの準備はよろしいでしょうか?

1、マメに言葉で物事を伝えるように心がけましょう
ケース1・魔法少女に契約をした美樹さやかさん(中二)からの苦情です。
さやか「なんで教えてくれなかったのよ」
キュゥべえ「聞かれなかったからさ。知らなければ知らないままで、何の不都合もないからね」
(第七話より)
Bad Communication!
ちまたで鬼畜と噂のキュゥべえさんは、「願い事が叶う」という甘言を用いて少女達と次々契約を取り付けますが、言わなければいけないことを「聞かれなかったから言わなくていい」というのは後々問題に発展しがちです。
わざと隠していたわけではなくても、です。
社会人になると、会社の同僚や上司に「言うべきか、言わなくても済むことか」という曖昧な瞬間に出会うことが多くあります。実質言わなくても問題がない事のほうが多いのですが、場合によっては取り返しの付かないほど人間関係がこじれるトラブルの原因にもなりかねません。
「何の不都合もない」と面倒臭がらずに、気になることはこまめに言葉や文字で相手に伝えるようにしましょう。逆に言うなれば、まめに相手に情報を伝えられるようになれば、信頼も勝ち得ることができるようになるということなのです。

2、価値観が違う人の立場に立ってみましょう。

ケース2・魔法少女契約済みの佐倉杏子さん(中二)と、契約していない鹿目まどかさん(中二)からの苦情をうけたときの対応です。
まどか「ひどいよ、そんなのあんまりだよ」
キュゥべえ「君たちはいつもそうだね、事実をありのままに話すときまって同じ反応をする。わけがわからないよ」
(第六話より)
Bad Communication!
学校以上に、社会に出ると多様な価値観の人に出会うことがあります。時には「絶対にありえないだろうそれは!」ということを常識のようにして暮らしている人もいます。また転勤で地方の常識に驚かされることもあるでしょう。
働く土地・会社で、価値観の合う仲間に会えればそれは非常に幸せなことですが、必ずしもそうとは限らないどころか、真逆の価値観の人に出会う機会のほうが圧倒的に多いです。

「わけがわかないよ」と心のなかで思うのはしかたないことです。無理に合わせようとすると心に負担が生じるかもしれません。ストレスを溜めこむのはよくないですね。
相手との価値観の違いが生じたとき、たとえそれが受け入れがたいものだとしても口に出してはいけません。全部我慢する、というわけではなく、どうやったら理解できるかを模索していきましょう。同僚・上司の場合は、意志の疎通が難しい時、相手の立場になってみようとするだけで相手も受け入れてくれることもあります。

顧客との価値観のズレは非常に多いケースですが、一旦ひいてワンクッション置くテクニックを身につけていくのもマナーです。自分の理想を貫くのも大事ですが、相手を立てることで自分の理想へ進む石を積み上げることもたくさんあるのです。

3、自分優位な喋り方は避けましょう。
ケース3・契約取付人としては割と大きなミスを犯し、まどかと話していて会話がかみ合わなくなる場面です。
キュゥべえ「これでも弁解にきたつもりだったんだよ? どうやら無理みたいだね」
(第九話より)
Bad Communication!
最大の問題点は自分が相手よりも優位に立って話していることです。これでは反感を買ってしまいますね。

たとえ相手が自分から見て間違っていると感じても、上から目線の話し方をしていると、「そういう話し方しか出来ない人間」として遠ざけられてしまいます。
特に職場では理不尽な出来事も生じがちです。それなのに謝らないといけないこともあります。悔しさもわいてくるかもしれませんね。
(キュゥべえさんのケースの場合はちょっと違いますので、それは本編をニコニコ動画(注・有料配信です)今後発売されるBDなどで見てご確認くださいね)
相手よりも上からの立場にたって「○○してあげている」という話し方は非常に反感を買います。特に顧客に対しての場合はクレームにすぐ発展します。
敬語の間違いなどは後からでも直せますが、喋り方のスタンスは一度固まってしまうとなかなか直りません。マナーとして「自分優位なしゃべりかた」で相手の神経を逆なでしないよう気をつけていきましょう。
 
いかがでしたでしょうか?
「魔法少女まどか☆マギカ」のキュゥべえさんからは、営業マンの会話術として学べるところもありますし、社会人の反面教師になる部分も山ほどあります。
新社会人として働く前に、今まで放映された10話分と、これから放映される11・12話を見て、社会人マナーを身につけてみるのはいかがでしょうか?
それでは本日の講座は終了です。
次回は「キュゥべえさんから学ぶおいしいグリーフシードの食べ方」です。
うそです。
(たまごまご)