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今日も爆発する深夜の夜食テロ「孤独のグルメ」原作の五郎との違いを考察

2014年7月16日 09時00分 ライター情報:大山くまお

『孤独のグルメ』久住昌之作、谷口ジロー画/扶桑社文庫

毎週水曜日深夜11時58分に現れる長身痩躯の健啖家・井之頭五郎――。
先週からドラマ『孤独のグルメ』Season4が始まった。深夜ドラマがSeason4まで続くのは明らかに異例のことであり、その人気ぶりがよくわかる。

原作は作・久住昌之、画・谷口ゴローによる同名コミック。個人で輸入雑貨商を営む中年男・五郎が、ただひたすら一人でめしを食べる。それだけのお話だ。いわゆるパワーランチの対極にあるのが『孤独のグルメ』である。
ドラマではオリジナルストーリーが展開されているが、原作の根っこの部分はしっかりと受け継がれている。とにかく、五郎が素朴かつうまそうなめしをがつがつと食べるのだ。

このドラマが放送される深夜12時頃といえば、だいたいの人は小腹が空く頃合いである。そこで画面で繰り広げられるのは、まさしく“夜食テロ”。ツイッターには「腹減った!」「うまそう!」という人々の叫びが乱舞し、空腹バズが起こる。視聴者の食欲をがっちりとホールドしつつ、「明日は誰がなんといおうとうまい昼めしを食べよう」と思わせる。場合によっては無謀な夜食に追いやってしまう。これがドラマ『孤独のグルメ』の人気の秘訣だ。

Season4の第1話は「東京都清瀬市のもやしと肉のピリ辛イタメ」。仕事で清瀬駅に降り立った五郎は、南口の商店街を歩く。焼き鳥屋の店頭を流しつつ「なーんか、いいんじゃないの、清瀬」とつぶやくあたり、最近流行りの街歩くバラエティの要素も取り入れているようにも見える。

健康麻雀に励む依頼主との商談をとりまとめ、再び清瀬の商店街に戻る五郎。仕事がうまくいけば腹も減る。五郎は行きがけに見た焼き鳥屋に隣接する定食屋「みゆき食堂」に飛び込む。五郎が店を選ぶときのチェックポイントは、まず店先に張り出された豊富なメニュー。そして「出てきた客の顔がいい」。そして最後は「直感に従おうじゃないか」――。

店に入ってからも五郎は「店の雰囲気にのまれるな」「落ち着いて打つべきボールを見極めるのだ」などと独特のこだわりを心の中で呟き続ける。他の客が頼んだ注文を聞いて「なるほど、盤石の組み合わせ。ど真ん中の直球を打ち返したな」と論評したり、大量のメニューや店の構造にいちいちツッコミを入れたりと何かと忙しい。

五郎が注文したのは、タイトル通り「もやしと肉のピリ辛イタメ」。大きな皿にボリュームたっぷりのもやしと肉の炒めものが乗っている逸品だ。

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ライター情報

大山くまお

ライター。著書に『野原ひろしの名言』『野原ひろしの超名言』(双葉社)、『名言力』(ソフトバンク新書)、『中日ドラゴンズあるある』(TOブックス)など。

URL:Fire Stone and Water

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