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下手くそな演奏を描くアニメ「響け!ユーフォニアム」

2015年4月28日 10時50分

ライター情報:たまごまご

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『響け!ユーフォニアム』は見た目のビジュアルと違って、吹奏楽の「なんとなくやる気ない」部分を生々しく描いたギスギスアニメ。ダメ金までいったヒロインの久美子は、前に一歩踏み出せるのか。にしても低音が主役になっている音楽アニメって相当珍しいのではないですかね。

[拡大写真]

こんにちは、子供の時、吹奏楽サークルでホルン吹いていたぼくです。
下手くそすぎて、あっという間に幽霊部員になりました。
……吹奏楽における「下手くそ」ってなんだろう?

『響け!ユーフォニアム』は京都アニメーション制作の、吹奏楽部アニメ。
1話で高校に入学した黄前久美子が、先輩たちの演奏を聞いて言います。
「下手すぎる」

まずは、聞いてみてください。
響け!ユーフォニアム 第1話「ようこそハイスクール」(ニコニコ動画)
2分45秒からです。

うん、決して「上手く」はないよね。息漏れで音がピュッって飛んでる子もいるし。
けど、これって「どうしようもないへたくそ」なんですかね?

前列で聞いている子たちは「わーすごーい」という顔。喜んでるよ。
多分ぼくも、町中のパフォーマンスでこれを聞いたら足を止めると思う。
全く手に負えないレベルの演奏じゃない。
だけど、久美子にとっては「下手くそ」。

わかっている子の悩み


黄前久美子の通っていた中学は、京都府吹奏楽コンクールで金賞を取るほどの学校。彼女はそこで、ユーフォニアムを吹いていた経験者。
ただしダメ金(金賞だけど、さらに上の大会には出場できない)。

久美子が「下手すぎる」と高校の吹奏楽部に感じたのは
・ピッチ(音の高さ)が整っていない。
・リズムがあっていない。
各々に「そろえる」という意識が欠如している。

途中から川島緑輝(サファイア)という名門お嬢様学校でコントラバスを弾いていた子、楽器初心者の加藤葉月と合流します。
三人が見学に行くと、吹奏楽部は練習で音合せ。「チューニングベー(B♭)」で全員が音を鳴らします。
一話の11分くらいのところ。
新人の葉月は、その音量に感動します。
一方、久美子と緑輝は、「下手」さに驚き、渋い顔で視線をあわせます。

本物の生ウニを食べた人は、そんじょそこらのウニを食べられない、というのと同じ。
今まで全国大会レベルの音を経験している二人には、ちょっと耐えられない。

3話では新しくやってきた顧問の滝先生の提案で、「海兵隊」を練習。
音の高低がぐちゃぐちゃになる。スピードに引きずられる。
揃わない音の中で、久美子は音酔いします。
漠然と感じていた「下手」を体感した瞬間です。

吹奏楽部あるある


Twitterを見ると、吹奏楽部経験者たちが悶絶していました。
「めんどくさいなあ」という空気が漂う部室のギスギス感。嫌な思い出として、あるあるすぎると。
練習しない人達、先輩後輩の不仲、抜けていってしまった先輩、先生の厳しい態度、顧問に逆らう生徒。
アニメではこんなガタガタな状態だから、音は揃わない。

ライター情報

たまごまご

フリーライター。「ねとらぼ」「このマンガがすごい!WEB」などで執筆中。ひたすらに、様々な女の子の出てくるマンガを収集し続けています。

URL:たまごまごごはん

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