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唖然「新・牡丹と薔薇」最終回、そして昼ドラ最終作「嵐の涙」はどうなるんだ

2016年2月1日 09時50分

ライター情報:木俣冬

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東海テレビの昼ドラ(毎週 月〜金 ひる1時25分〜)が、2月1日からはじまる「嵐の涙〜私たちに明日はある〜」を最後に終了する。公式ホームページ
にある「昼ドラが誕生し51年半。胸躍るお昼のひとときはこれが最後です。」という一文に、早くも涙。

1964年から続いたご長寿枠・昼ドラよ、さようなら。その感謝祭のごとく、最後から2番目の作品として放送され、先週最終回を迎えたのは、昼ドラの巨匠・中島丈博の脚本による「新・牡丹と薔薇」だった。
イラスト/小西りえこ

これは、かつて一世を風靡した「牡丹と薔薇」のセルフオマージュのような作品で、美人姉妹が、数奇な運命に翻弄されていく姿を描いたもの。たったふたつの家族──小日向家と吉田家の人々が、幾人かの関わった人たちを巻き込んで、殺人、略奪愛などを何度も繰り返すという、檻に閉じ込められた生物が食い合いになってしまうような悲劇が2ヶ月間ぐるぐると繰り広げられた。

わけわからなさ濃い目だった


若気の至りによる私生児として、嵐の晩に生まれ、実母の顔を知らないまま養子に出された富貴子(黛英里佳)。不思議な因縁に導かれ、実母と、父違いの妹・美輪子(逢沢りな)と出会うが、美輪子の姉ぼたんが、血がつながってないにもかかわらず、顔がそっくりで、そのうえ、富貴子の弟(育ての親の子供)が、ぼたんを殺してしまうというダブルの鎖にかんじがらめになって、不幸街道まっしぐら。
最後は、もうひとりの弟が起こした殺人現場を目の当たりにして、精神を病んだ挙げ句、人格が、亡くなったぼたん化してしまう。

最愛の姉ぼたんを失った美輪子の愛と悲しみと執着が生んだ奇跡に、唖然となる最終回だった。
山荘で姉妹が一心同体のように寄り添って暮らしているのは、元祖「牡丹と薔薇」と似ていたが、「春琴抄」みたいだった元祖と比べると、壮絶さ薄め、わけわからなさ濃い目だった。

やりきれないのは、清く貧しく美しく生きてきた富貴子の義理の両親が、子供を3人とも失い、「なんにもいいことない ひどいことばっかりで なにもかもおわりだ」状態に陥ること。

富貴子の育ての父が、孫である富貴子の生んだ子供・瑠璃を抱きしめ、なんとか生きてかなくちゃと、チェーホフみたいなことを言うが、瑠璃役・古川凛が、ぼたんの子供時代も演じていて、成長したら、また黛英里佳の顔になるのではと想像すると、地獄は終わらないという感じ。お祓いしないといけません、と祈祷師が出てきちゃうんじゃないかとこわくなった。

ライター情報

木俣冬

著書『挑戦者たち トップアクターズ・ルポルタージュ』、『ケイゾク、SPEC、カイドク』、ノベライズ『リッチマン、プアウーマン』『デート~恋とはどんなものかしら~』

URL:Twitter:@kamitonami

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