彼女ができない男のLINEメッセージはどこが悪いのか

先日、ある女性がTwitterでつぶやいた、男性とのやりとりが話題を呼んでいます。

恋人ができないと公言している男性とのLINEで、時折返信に困る連絡がくるとボヤく女性側。

実例として、まだ会って間もないのに
「じゃあご飯作るから(ばいばい)」
「消費しに行こうか?」
と返ってきたことを報告。
女性は「消費」という言葉に最も怒りを感じ、そういうところが彼女ができない原因だと思ったそうです。

今回のやりとりでわかるのは2つ。
・空気を読まずに返事を送る
・親しくもないのにぶっきらぼうな言葉遣いをする
という2点が、女性への印象を最低なものにしているようですが、なぜこのようなやり取りの罠に陥るのか。考えていくと原因はもう少し他のところにあると思うのです。


全ては距離感を誤ったために起こった悲劇


このツイートの怒りの原因は「消費」という言葉が問題のようですが、失礼な単語を選ぶ男性には、いくつか共通するミスがあります。

ミス1:相手との距離感を誤る
まずもって、コミュニケーション上手な人は、持った才能か身につけたテクニックかはそれぞれですが、相手との距離感を誤りません。
なかには誤ったとしても、“キャラ”として相手を納得させちゃう凄い人もいます。
今回の男性側の返信が良くなかったのは、女性側が感じていた心の距離が、男性が思っているよりずっと離れていたためです。

あなたは「返事がくるから好意がある証拠」と、「人類みな兄弟」くらいの感覚でメッセージを送ってしまっていませんか?

ミス2:自分がイラっとしない基準で言葉を選ぶ
言葉尻に引っかかったり、イライラしたりするのは、多くは男性よりも女性です。それは女子の方が細部に対するこだわりが強いからなのかもしれませんが、このような男女差が、言葉のチョイスに対する敏感さに差を生みます。
今回の「消費しに行こうか?」発言も、言葉のチョイスとしては「失礼」と「気にならない」の微妙なラインを突いています。

他にも人や関係性によって印象が大きく変わってくる言葉はいくつかありますが、そういったギリギリのラインの言葉を使う時に慎重になれるかは、経験が大きく影響します。


実際に送られてきた失礼LINE!


ではどんなときに女性は「この男、失礼だな!」と思うのか。実際あった話も交えながら、いくつかご紹介していきます。

1:「してあげる」を使いすぎていませんか?
最初は恩着せがましさや上から目線な空気を出してしまう「~してあげる」という言い方。
相手に合わせるシーンにおいて「~してあげる」と使うのは、状況として正しいのですが、ただ会う約束を取り付けているときに「じゃあそっちの近くまで行ってあげる」と言う人がいたりします。
実際こちらに合わせてくれるのは嬉しいけれど、恩着せがましさを感じる言い方です。使う人は完全に癖で無意識的だと思うのですが、使わない側、気になる側としてはこの一言だけで「えらそうな人」と思うので、気をつけるに越したことはありません。


2:「暇」という単語にはご注意を
「暇」という単語は、相手との距離により印象が変わる単語です。
例えば友達同士だったら「暇?」「じゃあ遊ぼう!」とさらりと言い合えるのに、知り合ったばかりの相手には「暇?」なんて聞いたら、ぶっきらぼうで図々しい印象を与えます。今回の「消費」もこの「暇」と近い空気を感じますが、相手との関係性によって意味が変わってくる単語は、使わないにこしたことはありません。

3:「安かった」は時に印象が変わる
人には安い買い物をしたことを「ケチくさい」とネガティブに捉える人と「得をした」とポジティブに捉える人がいます。この言葉も間違えて使っている人によく遭遇します。

「この前のプレゼント、〇〇円ですごく安かったんだよ~」

これは筆者が昔付き合っていた男性から実際にもらったLINEです。
彼としてはお得な買い物ができたことを褒めてほしかったのでしょうが、受け取った女側としては、「割引を使ってプレゼント買うほど、私には価値がないのか」とモヤモヤした気持ちになりました。
もちろん筆者もセールとかは大好きですが、自分で安い買い物をするのと、お得に済ませられるのでは事情が異なります。安かった自慢は相手をみて。覚えておいてくださいね。

「結局イケメンだったら許すんだろう?」なんて今回の件ではツッコミが入っていましたが、女を代表していえば、フツメンだと1発アウトなのが、イケメンだと3回まで許されるだけという話。
こんな面倒な女の主張を懇切丁寧にする筆者も1発でアウトかもしれませんが、言葉による小さな失礼は、じわじわとジャブのように効いてくるものなのです。

(おおしまりえ)