「すき家」ゼンショーのインターバル勤務制導入に驚きの声「ブラック企業の代名詞だったのに…」

牛丼チェーン店「すき家」などを運営する株式会社ゼンショーホールディングスが、「勤務間インターバル規制」を始める予定であることを3月13日に日本経済新聞電子版などが伝えた。


退社と出社の間を11時間以上あける


「勤務間インターバル規制」とは、終業時刻から次の始業時刻までの間隔(インターバル)の最短時間を規制すること。EUでは、24時間につき最低連続11時間の休息が1993年制定のEU労働時間指令で定められている。
日本では今年3月の「残業時間の上限規制」に関する話し合いの中で、努力義務ながら法律に明記して導入する見通しとなった。
ゼンショーでは今年の春闘の労使交渉で「勤務間インターバル規制」を実験的に始めることが合意された。まずは正社員を対象に、退社と出社の間を11時間以上あけることを2017年度中に数店舗で始め、全店への展開を検討していくとのこと。

賃金面でも、5年連続となるベースアップのほか、2017年4月入社の大学卒初任給を従来の205,000円から210,000円へと引き上げる。また、パート・アルバイトの時給も地域ごとに改定するという。
同社サイトに掲載されている求人情報を見ると、東京23区の店舗のアルバイト時給は、3月14日現在でほとんどが1000円以上。
最低でも十条仲原店の970円~(深夜時給1,213円)で、繁華街にある渋谷二丁目店などでは1,220円~(深夜時給1,525円)の店舗もあるようだ。


「ブラック企業の代名詞だったのに…」


ゼンショーは2014年に、深夜帯の営業を従業員1人だけに任せる、いわゆる「ワンオペ」が問題視された。それだけに、SNSやニュースのコメント欄では「ブラック企業の代名詞だったのにすっかりホワイト企業になっているな」「ワンオペで叩かれてたら人が変わったかのように従業員大切にしだしたな」「しばらく目が離せない会社になったかなあ。頑張ってほしいな」など驚きの声があがっている。

また、「人数が増えなきゃ、どっかにしわ寄せは生じるんじゃ?」「変な抜け道とかないことを祈るけど……」「店長や店舗担当社員は助かるだろう。しかし彼らが埋めていた、バイトで埋められない穴をどうするんだろう」と懸念する声も見受けられた。