ベテランにとっても新進気鋭のデザイナーにとっても気になるのは、アナ・ウィンターが自分のショーの最前列に座るかどうか、そして彼女の評価です。
「Style.com」のインタビュー・ビデオで、アナがこのコレクションの感想を述べていました。
気に入ったコレクションは、「アレキサンダーワン」、「マイケル・コース」。それから、昨年亡くなったオスター・デ・ラ・レンタの後を継いだ、デザイナー、ピーター・コッピングも重圧をはねかえす出来映えで、次のコレクションが楽しみだと賞賛していました。
「着る女性の個性を表す」のが真のファッションビデオではコレクションの感想だけではなく、ファッション観を語っていた点にも注目でした。
今回のコレクションで気に入ったのは、それぞれの個性、独自性があったところね。制服スタイル、「アレキサンダーワン」や「マイケル・コース」のスタイル、それぞれが際立っていて、混同することはないでしょう。
この時代、ファッションっていうのは個性であって、着る人がどんな人かを反映するものなのよ。トレンド(流行)じゃないわ。「トレンド」って、私は嫌な言葉だと思うわ。
「Anna Wintour's NYFW Wrap Up/Style.com」より翻訳
なるほど、ファッションとは流行ではなく、着る人が自分を表現するもの。著者は流行に左右されがちだった若い頃を振り返りつつ、重みを感じた言葉でした。
アカデミー授賞式でも自分のスタイルを貫く先日のアカデミー授賞式に出席していたアナ。
この日は淡いピンクのドレスに同じ色の毛皮のボレロで、とてもフェミニンな印象。でもトレードマークのサングラスは手放さず、式中でもサングラス姿でした。
会場のラウンジでケイト・ブランシェットと歓談した際には、カクテルを楽しむケイトの隣で、水を飲んでいたそうです。
ドレスアップした女性たちの中でひとつ違和感を感じたのが、腕時計。時間に厳しいとは聞いていましたが、この夜はアカデミー授賞式の終わりまでいたのか、それとも途中で退席したのか、興味のあるところでした。
トレンドに振り回されるのではなく、常に「アナ・ウィンター」スタイルを貫く姿勢は、大人の女性として参考にしたいもの。筆者も、いろいろ模索中ではありますが、自分スタイルを表現できる女性になりたいと思いました。
(ぬえよしこ)
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