台湾の苗栗県南庄郷蓬莱村で3日午後11時頃、猟銃誤射事件が発生し1名が死亡、1名が負傷した。猟銃を放ったのは、先住民族の12歳の少年だという。
『蘋果日報』など複数のメディアが報じている。

警察の調べでは、亡くなったのは現役軍人の青年(20)で猟銃を誤射した少年の親戚にあたる。また、負傷したのは少年の父親(53)だ。彼らは狩猟文化のある先住民族で、猟銃は青年の父親が少年の父親に頼んで買ってきてもらったものであった。この日は受け取りがてら、一緒に山へ猟に出かける予定だったという。

リビングで父親たちが談笑している間に、部屋で弾薬を詰めた青年は少年に猟銃を車に運ぶように頼んだ。
ところが猟銃を受け取った少年が誤って引き金を引いてしまったため、青年は至近距離から胸を撃たれ、貫通した弾丸がリビングにいた少年の父親の背中に当たった。青年はすぐに病院へ運ばれたが、出血多量により死亡。少年の父親は治療の末に一命を取りとめた。

警察によれば当初、少年の父親と死亡した青年の父親(39)は少年をかばい、パトロールをしていた際に別の集落の者に背後から襲われたと嘘の供述をしたという。だが捜査によって2人が親戚関係だと分かり、さらに時間をかけて話を聞くと、ようやく真相を語った。

なお事情聴取を受けた少年は、震えがおさまらない様子で「わざとじゃない」と繰り返し話しているという。


出典:http://www.appledaily.com.tw
(TechinsightJapan編集部 片倉愛)