国外へ逃亡という驚くような行動力をみせたのは、デンマークにも近いドイツ北部の町シュレースヴィヒに両親とともに暮らしていた10歳の少年(氏名などは明らかにされず)。今月21日、息子が学校から帰ってこないことを心配した両親がシュレースヴィヒ警察に相談し、警察はすぐに捜索を開始したが少年の姿は見つからなかった。そんななか、ドイツ警察に列車の車掌から「男の子が一人でバーゼルに向かっている」との通報が入った。
少年は無事保護されたが、すでに金曜日の夜であったことからドイツの両親のもとには翌日に引き渡された。補導された際、理由を尋ねられると少年は「とにかく遠くに行きたかった。うちに帰ってパパママに通知表を見せたくなかった。学校からそのまま駅に向かい、バーゼル行きのキップを買った」などと説明。優秀な成績ながら通知表には1科目だけ“平均”を示す「C」が付いており、それを気にしていたという。
今から1年前にはバイエルン州のインゴルシュタットという町で、11歳の少年が無人で停車中の路線バスの鍵を見つけて乗り込み、運転するという事件が起きていた。バスを発進させると少年はいつものルートへ。3か所のバス停にとまるなど約4kmの走行を続けたが、運転があまりにもひどいため乗客が警察に通報。少年は厳重注意を受けた上で母親の手に引き渡されたという。
画像は『DW 2017年7月22日付「Boy runs off to Switzerland over ‘bad’ mark on his school report」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 Joy横手)