“台湾好き”が縁で知り合った出版社勤務の花澤亜希子さんから、日本統治時代から残る台湾の建物をテーマにしたコミックエッセイの執筆を打診され、準備を進めるうちにそう思った。
グルメやマッサージを紹介する本は多いが、歴史の本は“硬い”。
結果は「スマッシュヒット」(花澤さん)。読者からは「知らなかった」「今までと違う見方で台湾に行けるようになった」との声が寄せられた。好評を受け、事実上の続編として今月に出版したのが「台湾で日本を見っけ旅」だ。
交通の不便な場所もあえて取り上げた。おがたさんは「マンガを読んで行った気になってくれれば」と話す。取材を通じて日本と台湾の深いつながりが分かった。「ますます親近感が湧いた。日本のものを大切に残している人がいることをもっと知ってほしい」。
(齊藤啓介)