夏休みが始まり、子どもと顔を合わせる時間が増えるこの時期。「片付けない」「反抗的な態度をとる」といった行動に、つい雷を落としてしまう保護者の方も多いのではないでしょうか。


さらにモヤモヤするのが、散々大暴れしたり怒られたりした翌日に、子どもが謝りもせずケロリとした様子でいること。「なんで一言『ごめんなさい』が言えないの!?」と、イライラが爆発しそうになることもありますよね。

今回は、そんな「謝罪をしない子ども」に振り回されず、親自身が心をラクにするためのマインドセットについて、元教師で、現在はプロコーチとして活動するドラゴン先生にお聞きしました。

■「過去の失敗」に固執せず、「今の落ち着いた姿」を見る
謝らない子どもにイライラする気持ち、とてもよく分かります。大前提として、社会で生きていく上で「悪いことをしたら謝る」というしつけはもちろん大切です。

しかし、親側のメンタルを保つためにあえて意識したいのが「過去を振り返らない」ということ。子どもが怒られた後にケロリとしている時、大人はつい「昨日の件、まだ反省してないでしょ!」と過去の出来事に固執しがちですが、これはエネルギーの無駄遣いです。

まずはいったん、「今は落ち着いて過ごせている」という目の前の現状を受け止めること。絶対に謝らせようと力むのをやめ、子どもの「今の姿」に目を向けることが、親自身が冷静さを取り戻す第一歩になります。

■「ケロリ」は長所? 引きずらない強みとして捉え直す
イライラを和らげるもう一つのコツは、一連の出来事をポジティブな視点から捉え直してみることです。

例えば、子どもが家でかんしゃくを起こした翌朝、ケロリとして起きてきたとします。この時親が引きずらず、いつも通り笑顔で接することができれば、きょうだいなど他の家族にも安心感が生まれます。


「お母さん・お父さんは動じないな」「困った時も味方でいてくれそう」という信頼感につながるのです。

また、子ども自身に対しても「ケロリと切り替えられるのはこの子の長所だ」と見方を変えてみましょう。性格によっては、頑固になって何日も引きずったり、部屋に閉じこもったりすることもあります。それに比べれば、「引きずらずにすぐ次の行動に移れる」というのは立派な強みです。

一つの出来事に対して多角的な視点を持つことで、親自身の気持ちもすっと楽になります。

■「絶対に謝らせたい」を手放し、「まあいいか」で乗り切る
目の前の問題に必死になりすぎると、「絶対に謝らせなきゃ」「親として正しく教育しなければ」と極端な考えに陥りがちです。そんな時こそ、あえて逆の方向に思考を寄せてみることが大切です。

「この出来事のおかげで、子どもの意外な一面が見えたかも」「そもそも、そこまで深刻に怒ることだったかな?」と、少し引きで考えてみる。もちろん、しつけとして伝えるべきことは伝える必要がありますが、夏休みは毎日続きます。

すべての出来事に100%の力で真剣に向き合っていては、親の体力も精神も持ちません。

子育てには「まあいいか」という軽やかなマインドも不可欠です。この夏休みは完璧を目指しすぎず、思考を柔軟に切り替えながら子どもと向き合っていきましょう。


▼坂田 聖一郎プロフィール教員を13年間経験した後、独立し「株式会社ドラゴン教育革命」を設立。「学校教育にコーチングとやさしさを」コンセプトに、子どもたちがイキイキと学べる教育を実現できる世の中を学校の外から作りたいという想いで活動する教育革命家。
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