第108回全国高校野球選手権大会(夏の甲子園)は8月22日に決勝を迎えました。智弁和歌山が健大高崎を4-3で破り、5年ぶり4度目の優勝を果たしました。

夏の甲子園での通算勝利数は48勝となり、PL学園と並ぶ歴代5位タイの記録です。3363チームの頂点に立った一戦は、終盤の攻防が見どころでした。

試合は2回に智弁和歌山が連打で2点を先制。しかし5回に1点差まで詰め寄られ、8回表には健大高崎の2ランで3-2と逆転を許します。ここで浮足立たず、どう立て直すかが問われる場面でした。

直後の8回裏、死球と安打で走者を出すと、送りバントで一死二、三塁とします。ここで川原一将選手が選んだのは、ホームランを狙った強振ではありませんでした。三塁走者を確実にホームへ帰す短いバント、スクイズです。まず同点に追いつき、続く一球が後ろへ抜けたところで勝ち越しました。逆転を許した直後こそ、一発逆転より確率の高い一手を積み重ねる冷静さが、結果につながった一戦でした。

この考え方は釣りにもそのまま生かせます。堤防のサビキ釣りで昼前に食いが渋くなったとき、大物狙いの派手なジグへ切り替えたくなります。
しかし、まず針を一回り小さくしてください。コマセの量やタナも、直近で釣れていた条件に戻す方が高確率です。オフショアのジギングも同じです。ヒットが止まったら、大きく誘いを変える前に一手あります。直前に反応があったフォール速度やレンジを再現する方が、次の一尾につながりやすいのです。エギングでイカの乗りが悪くなった場面も同じ理屈です。いきなり大きなエギへ替えるより、直近のしゃくり方や間の取り方を絞り込む方が結果は出やすいものです。

明日から変えられることは一つです。釣行中に「流れが悪い」と感じたら、仕掛けを大きく変える前に一呼吸置いてください。直近1時間でヒットしたタナ・誘い方・仕掛けに、まず一度戻してみましょう。出発前にタックルボックスを整理する段階でもできることがあります。前回釣れた仕掛けを、最初に取り出せる位置に置いておくのです。
そうすれば現場で迷わず、「確率の高い一手」を選び直せます。それだけで釣果は変わってきます。

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