案の定の展開だ。中道改革連合、立憲民主党公明党による合流協議は事実上、頓挫した。

来春の統一地方選をにらみ、東京都連などの反発を抑えられない立憲が早期合流を拒否。28日の党会合で所属議員らに説明後、3党党首会談で2党に正式伝達する運びだ。独善的な高市首相が仕掛けた真冬の総選挙にあたり、批判票の受け皿を目指して爆誕した中道は年を越せるか。怪しくなってきた。


 先月下旬の特別国会閉会以降、合流協議は本格化したものの、進展しなかった。護憲リベラル堅持の立憲、衆参バラバラを解消したい公明、党内最大勢力の公明系に引っ張られる中道──。同床異夢は高市首相が掲げる「国論二分政策」にも及び、国家情報会議設置法や改正皇室典範などをめぐっても対応が割れた。ダメ押しが沖縄県知事選(9月13日投開票)だ。立憲は3選を目指す玉城デニー知事を支援し、公明は自民党などが推す新顔を県本部推薦。中道は自主支援でゴマカした。


「本来は野党系現職を推すのが筋なのに、米軍普天間基地の辺野古移設を与党時代に推進した公明はそれをリセットできず、引きずった。中道の小川淳也代表の煮え切らない態度に腹を立てた離党も相次いだ」(立憲関係者)


 小川代表は26日の自治労大会で「深く国民生活に根を下ろし、共感を注ぐ政治の受け皿をつくらなければならない。

その決意はゆるがせにしない」と熱弁。オガジュン構文を炸裂していたが、空回りもいいところだ。


■自民にすり寄る“ゆ党”が存在感高め有権者には不利益に


 秋の臨時国会に際し、立憲は参院で統一会派結成を選択肢とするものの、早期合流を目指す公明はこれを拒絶。返す刀で中道離脱をチラつかせているという。どうなるか。政治ジャーナリストの角谷浩一氏はこう言う。


「旧民主党以来、いわゆる中道右派と中道左派は主導権争いと空中分解を繰り返してきた。今回は希望の党を立ち上げた小池百合子都知事の役回りを公明が演じたようなもの。希望への合流を決めた民進党前原誠司元代表(現・日本維新の会顧問)の役割を中道の野田佳彦前共同代表が演じた。選挙前にバタバタと動き、『排除します』とまでは言わないものの、左派切りしようとして失敗したところまで全く同じです。中道残留組は国民民主党に接近し、立憲はリベラル色を強め、公明は元サヤに戻って政権交代を待つ展開になるのではないか」


 3党がバラバラになれば、漁夫の利を得るのは国民民主党だろう。衆院でも国会全体でも、野党第1党の座をうかがう。

結果、自民党にすり寄るゆ党が存在感を高め、有権者が不利益をこうむることになる。


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 8月、衆院選で中道から出馬して落選した3人の立憲出身前衆院議員が国会内で会見を開き、新たな政治団体「護憲リベラル共生(略称ゴリラ)」を設立すると発表した。中道に代わる新党の誕生となるのか?関連記事【もっと読む】護憲リベラル団体「ゴリラ」爆誕に永田町騒然 中道落選組の3党合流反発でさらなる分裂が現実味で詳しく報じている。


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