今年の「24時間テレビ」(日本テレビ系)が8月29日から翌30日にかけて放送された。第49回となる今回の目玉として放送されたのは、女優の星野真里(45)による24時間マラソンや、北川景子(40)主演のドラマ「幸せはある」だったが、放送中、Xには《特別警報大雨で福井とか北陸地方は24時間テレビどころじゃないんじゃないの》といった、番組の放送内容に違和感を抱いたとする反応が続出していた。


「30日には午前4時30分に福井県の福井市と大野市と勝山市に対して『レベル5大雨特別警報』が発表されました。同警報は同日の午前11時40分に『レベル4大雨危険警報』に下げられましたが、最高ランクの警報が出ている中での24時間テレビの“平常運転”に驚いた声は多かったですね。一応、福井県内ではレベル5の警報が出た際に日テレNEWS24に切り替えて災害放送が行われたようですがね」(全国紙記者)


 番組中では2024年の能登半島地震や2026年の熊本地震に触れるシーンもあったが、いずれもタイムテーブル通りのもの。今現在起きている災害についての扱いが“極小”であることに対しての違和感が噴出した形だ。福井県の大雨に関しては、レベル5大雨特別警報が出ていた時間帯にはNHKが日曜討論(午前9時~)を休止して約3時間にわたって災害放送を行っていたことを考えると、どうにも対照的だ。


 果たして、「災害情報を押しのけてのチャリティー番組」の放送に意義はあったのか? 同志社女子大学教授の影山貴彦氏(メディア論)は「番組から恩恵を受けている方々がいることは重々承知しているが、それでも、違和感は禁じ得ない」と語る。



「災害時は災害情報を報道する番組」こそが一番意義のある番組

「『災害時は災害情報を報道する番組』こそが一番意義のある番組だと思うのですが、放送内容はタイムテーブル通りのものでした。この点に違和感を抱いた方は多かったのではないでしょうか。また、2023年11月には日本テレビ系の日本海テレビで24時間テレビの募金の横領が判明し、翌24年の放送の際には大ブーイングだったことも記憶に新しく、また、その総括も不十分だったと言わざるを得ない状況で、25年、26年と放送が続いてしまいました。今年が第49回ということで、『第50回までは死んでも放送する』のかもしれません。『番組を終える』という選択肢はなかったということなんでしょうね」


 今年も24時間テレビのメインのコンテンツは『24時間マラソン』と『募金』だった。となれば、番組が以前から浴びてきた批判は、仮に大雨特別警報と重ならなかったとしても巻き起こっていたわけである。

この点について影山氏は、自身が毎日放送のプロデューサーを務めてきたという点を振り返りつつ、「第1回から番組の姿勢に疑問を感じていた自分は、就職活動の際に日テレについては入社試験を受けなかった」とキッパリ。加え、以下のようにも指摘する。


「チャリティー番組との立て付けで放送は続いていますが、実態としては他のバラエティー番組とさして変わらない番組構成であることは視聴者に見抜かれています。長年続いた現在のやり方に直すところがないかと問われれば、そんなことはないでしょう。恐らく、番組の作り手の皆さんが、実は一番そのことを理解しているのではないでしょうか」


 振り返ってみれば、第1回が放送されたのは1978年であり、平成ですらなく昭和53年のこと。アップデートが必須なのは誰の目にも明らかだ。


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 よくよく考えれば、以下の内容が改善されたという報道は1つもなかった。関連記事【もっと読む】「24時間テレビ」出演者ギャラ、視聴率目当ての偽善、CM荒稼ぎ…毎年非難ゴウゴウの“内実”に迫る…では、いつまでたっても改められられない番組の構成要素について伝えている。


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