◆セザール賞7部門ノミネートの不朽の名作「髪結いの亭主」日本初舞台化
1990年に公開されたパトリス・ルコント監督の代表作『髪結いの亭主』は、1人の男の純粋で偏愛的な恋心を描いたフランス映画の傑作。
そして今回、公開から30年以上を経た今なお、90年代ミニシアターブームを代表する名作として語り継がれる本作を、脚本・演出に劇団普通主宰の石黒麻衣、主演に安田を迎え、日本で初めて舞台化する。
◆石黒麻衣×安田章大が初タッグ
脚本・演出を手掛けるのは、第33回読売演劇大賞優秀演出家賞を受賞した新進気鋭の劇作家・演出家の石黒。2025年に上演した劇団普通の『秘密』『季節』での演出が高く評価され、現代演劇界で存在感を高めている。石黒が主宰する劇団普通は、家族やきょうだい、友人といった身近な人間関係を題材に、独自の会話の間と身体性によって生み出される緊張感あふれる作品が特徴。何気ない日常のやり取りの中に潜む人間の本質を鋭く描き出す作風は、多くの観客や演劇関係者から高い評価を得ている。近年は、出身地である茨城県の方言を用いた全編方言芝居にも取り組み、茨城弁ならではのリズムや響きを生かした独自の演劇表現で注目を集めている。
そして、主演を務めるのはSUPER EIGHTの安田。
共演には、中村映里子、丸山智己、占部房子、村木仁ら実力派俳優陣が集結。繊細な人間模様を描く本作を、確かな演技力で支える。
本作は、原作映画から大胆にアレンジし、物語を1950年代の茨城県にある小さな理容室へと移して描かれる。戦後復興の活気に満ち、人々が慌ただしく行き交う時代を背景に、不自由のない環境で育ちながらも社会の抑圧や厭世観を抱える有閑階級の主人公が、理容師として自立し、自らの力で人生を切り拓く1人の女性と出会うことで自由を見出していく。
戦後の茨城県の小さな理容室を舞台に、石黒ならではの茨城弁を織り交ぜながら、静けさのなかに激情を秘めた男女の愛と官能の物語を鮮やかに紡ぎ出す。これはささやかな退廃なのか、それともささやかな自由なのか。理容室という小さな楽園に憧憬を抱き、孤独と欲望の狭間で揺れ動く主人公を、安田がどのように繊細かつ鮮烈に体現するのか、注目だ。(modelpress編集部)
◆原作 映画「髪結いの亭主」監督・脚本:パトリス・ルコントコメント
30年以上前、この映画を制作しようと考えたとき、これは非常に私的で内面的な作品になるとわかっていました。心の奥底では、この物語に誰も興味を持ってくれないのではないかと不安でした。というのも、ごく単純で、かつ儚いラブストーリーだからです。 ところが、映画が公開されるとそれなりの成功を収めました。
◆脚本・演出:石黒麻衣コメント
“パトリス・ルコント監督の『髪結いの亭主』を舞台にする。その戯曲を書き、演出を自分がする。しかも茨城弁で!”このことが決まった時、胸が高鳴るのを感じました。何故ならこれは私にとって全く新たな挑戦だったからです。そして同時に、この作品が持つ静かで密やかな、しかしそこに内包された切実な感情に、普段私が作っている茨城弁の作品に通ずるものがあると感じ取ったからです。海外の映画に、日本の地方の家族を描く劇団普通の作品との共通点を見つけたことは新鮮な驚きでした。そして、主演の安田章大さん。初めてお目に掛かった時、私の作品に対し丁寧で熱意溢れるご様子でお話されていたことが強く印象に残っています。深い洞察力と探究心、素晴らしい俳優であることは言うまでもなく、さらに、時折り見せる憂いのある表情がこの滲み出るような感情を体現してくれる存在になることを確信しました。新しいこと、これまで自身が積み上げて来たこと、そして安田さんの持つ魅力、それらが融合した、想像を超えるものが生まれる予感がしています。
◆安田章大コメント
2023年、劇団普通『写真』のフライヤーに興味を持ち、観劇に行きました。
「何気ない日常のやり取りの中に潜む人間の本質がいつも見え隠れしている。何が本音で、何が嘘なのか区別がつきにくい特徴が人という生き物にはある。適当に相槌を打つ時もあれば、傾聴して相槌を打つ時もある、なのに、その状態を見たり聴いたりしている第三者、あるいはその2人を取り巻く受け取り手は間違って理解することがある。人間はいかに愚か且つ、愛おしいか。その不完全な人間関係、会話、態話、が物心ついた頃には僕は軽妙に感じていたのでした」
それらが劇団普通にはありました。終演後お声をかけさせていただき、お話をさせていただきました。そして、現在に繋がっています。名作『髪結いの亭主』が1950年代に茨城にて存在するとどうなるのか。石黒さんを筆頭に、キャスト、スタッフ全員で揉み、内包された言葉にし難いものをお届けします。中村さんとは、内側を向け合い、互いの心理に寄り添いたいです。
◆中村映里子コメント
愛と官能の物語でありながら、どこかとても軽やかで奇妙な品と美しさに包まれた名作を、茨城弁で舞台化。さらなるユーモアを交え、石黒麻衣さんが新たなコンセプトを掲げ創造する『髪結いの亭主』に参加させていただけることを、とても嬉しく光栄に思います。主演の安田章大さんとは初共演ですが、豊かな表現力の中に瑞々しい感性や人間力のしなやかさを感じております。"幸福で退屈な結婚生活"の時間や夫婦関係を、安田さんと共にどのように探求していけるのか、今からとても楽しみです。特異な愛の形態の中に、どんな感情や思考が湧き上がるのか…石黒さんの脚本と演出に込められた知性や感覚を、しっかりと自分の実感や感触にして、丁寧に演じられたらと思います。私自身、舞台出演は12年ぶりとなります。素晴らしいキャスト・スタッフの皆様の力をいただきながら、邁進してまいります。
◆公演概要
公演名:PARCO PRODUCE 2026 『髪結いの亭主』
原作:映画『髪結いの亭主』(監督=パトリス・ルコント 脚本=パトリス・ルコント、クロード・クロッツ)
脚本・演出:石黒麻衣(劇団普通)
出演:安田章大 中村映里子 丸山智己 占部房子 村木仁 用松亮 浅井浩介 武谷公雄 中山求一郎 香月彩里
【東京公演】
公演日程:2026年9月28日(月)~10月25日(日)
会場:新国立劇場 小劇場
【広島公演】
公演日程:2026年11月5日(木)~6日(金)
会場:JMSアステールプラザ 大ホール
【大阪公演】
公演日程:2026年11月12日(木)~20日(金)
会場:森ノ宮ピロティホール
【Not Sponsored 記事】

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