CMでは、創業130周年にちなみ総勢約130人のキャストが出演。妻夫木は「東京建物が130年もの歴史を持つ企業であるとは知らなかった」と驚いた様子を見せつつ、「実際に東京建物のみなさんとお話をする機会をいただき、僕自身が東京建物さんが携わってきた建物、いろんな場所に訪れることによって本当に感じたのは、ただ建物を建てるのではなく、そこに何を求めるのかということでした。僕たちがこの先、生きていく中で、何が必要なのか、どうあるべきなのか、人として、まず向き合う。そんな信念みたいなものも感じて、幸せづくりは当然なのですが、本当に深い愛を東京建物さんから感じました」と思いを語った。
130年という長い歴史を持つ東京建物にちなみ、長い間大切にし続けている信念や思いを聞かれると、「覚悟ですね」ときっぱり。「どういう役でも、その人に僕自身が完全になることは難しいです。ある意味、お芝居は嘘をつくことなのですが、どこを真実に変えるか。やっぱり、それには覚悟が必要だと思っています。小手先の芝居で感動してもらえるってことも、もしかしたらテクニックでできるかもしれない。しかし、そこにどんな思いがあるのかということを、まず僕自身が分かっていないと、感じていないと、いけないのではないかと思います。その役はどういう風に生きているのかということを僕自身が体感して、体現して、お客様に見てもらうということは、すごく意識しています」と飛躍をみせ続ける妻夫木の信念を語った。
さらに、そのような意識が身についたのは、30歳に迎えた転機がきっかけだと告白。「自分が小説を読んで、この役は自分がどうしてもやりたいと思った作品があり、それが『悪人』という作品で、自らアクションを起こしたことが初めてでした。当然、権利は誰かが持っているだろうと思いましたが、マネージャーの方に調べていただき、東宝さんがお持ちで。「じゃあ難しいね」と思っていたのですが、逆に「そのテーマが重くて(映画化の)企画が通らないので、出演していただけるという了承をください」と言われ、「もちろんです」とお返事しました。改めて企画が通って映画化することになったのですが、多分僕自身の中でどこか変わりたいと思っていたのか、今までのやり方ではこの役は演じるということが難しいだろうなというのは、役作りをやっている段階ですごく感じて、全部捨てることを選択しました。もっともっと、人と向き合う、命と向き合うことを大切にした瞬間だったんでしょうかね」と明かし、「当然引き出しを持っていることは必要ですが、いざ役と向き合う時に、一回自分を捨てて、その役自身に寄っていく。昔は引き寄せていたけれど、僕自身が自ら寄っていき、その役と共に生きるために、一緒のお仕事をしてみたり、一緒の場所に住んでみたり、その人が食べているものを食べてみたり。まず、その人物を知るということを意識するようにはなりました」と役に向き合う思いの変化を語った。
最後に、CM楽曲「ハピネス」にちなんだ幸せエピソードも披露。「子どもがいると、毎日みなさん大変だと思うのですが、昔はなんとも思っていなかったことが幸せに感じてきたりするんですよね。いつまで手をつないでくれるか分からないけれど、帰り道にこうやって手を出されるだけで、あ、うれしいなって思ったりだとか。そんな幸せは本当に毎日いっぱいありますね。
【インタビュー全文】
――130周年を迎える東京建物の今回のCMに出演する思いと、撮影の感想を教えてください。
東京建物さんの130周年という記念すべきこのタイミングで、出演させていただけたことを、本当に光栄に思っています。今日CM撮影をしながら、実際に東京建物のみなさんとお話をする機会をいただき、僕自身が東京建物さんが携わってきた建物、いろんな場所に訪れることによって本当に感じたのは、ただ建物を建てるのではなく、そこに何を求めるのかということでした。僕たちがこの先、生きていく中で、何が必要なのか、どうあるべきなのか、人として、まず向き合う。そんな信念みたいなものも感じて、幸せづくりは当然なのですが、本当に深い愛を東京建物さんから感じました。
――今回の広告のキーワード「つくりたいのは、まちのハートマーク。」について、妻夫木さんが感じること、俳優としてシンクロすることがあれば教えてください。
130年やってこられたことに僕の活動を比較するなんて本当におこがましいのですが、人間って、一つ嘘をついたら、七つ嘘をつかなければいけないという言葉があるように、僕は逆に一つ良いことをしたら、七つ良いことが広がるような気がしています。東京建物さんがやってくださっていることは、喜びだとか、発見だとか、普段僕たちが生きていく中で、見逃しがちな小さな幸せをいっぱい散りばめてくれていると思っています。それがすごくうれしかったし、僕自身もお芝居をしていく中で、当然誰かのこころを動かすということはやっぱり幸せなことだな、と感じました。そういう意味では、誰かのこころを動かす、誰かと言わず、もしかしたら生きているものすべて、虫や、鳥や、いろんな命というものに対しての関わりあいというものを広げてくださっているのかな、と。そんな命に対しての向き合い方というのは、特に通ずるものがあるのかなと感じました。
――暮らしの中の「こころが動いた」エピソードを教えてください。
子どもの頃の記憶をたどっていくと、駄菓子屋さんに行ったり、その地域の子どもたちが集まって「何買ったの?」とか言い合ったり。もっと、まちというものが、本当に一つだったような気がしています。最近では、子どもを学校に送る時や、歩いている時に、「こんにちは!」と言われることが結構多くて、それがすごくうれしいです。これが、生きるってことだよね、とすごくシンプルですが感じたりしています。あいさつをすることで感情と感情の交換のような、どこかキャッチボールしているような気がすることが、すごくうれしくて。いつか(日本が)そんな場所になれればいいなと思いますね。田舎だけではなく、東京も、大阪も、いろんな場所が、みんなで手と手を取り合えればすごく幸せだなと感じます。それこそハートマークがいっぱい増えるのではないかと本当に思いました。
――妻夫木さんが長い間、大切にし続けている信念・思いを教えてください。
覚悟ですね。どういう役でも、その人に僕自身が完全になることは難しいです。
――妻夫木さんの転機のきっかけについて教えてください。
自分が小説を読んで、この役は自分がどうしてもやりたいと思った作品があり、それが『悪人』という作品で、自らアクションを起こしたことが初めてでした。当然、権利は誰かが持っているだろうと思いましたが、マネージャーの方に調べていただき、東宝さんがお持ちで。
――CM楽曲の「ハピネス」やCMのテーマである「幸せ」にちなんで、妻夫木さんご自身の最近の幸せエピソードを教えてください。
子どもがいると、毎日みなさん大変だと思うのですが、昔はなんとも思っていなかったことが幸せに感じてきたりするんですよね。いつまで手をつないでくれるか分からないけれど、帰り道にこうやって手を出されるだけで、あ、うれしいなって思ったりだとか。そんな幸せは本当に毎日いっぱいありますね。家族のことばかりになっちゃいます(笑)。

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