上田綺世の移籍先候補「リール」とは? 5年前のフランス王者でジルーやエムバペ弟が在籍中…“超複合型スタジアム”もすごい

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オランダ1部フェイエノールトに所属する日本代表FW上田綺世の新天地として、フランス1部リーグ・アンの強豪リールOSCが浮上している。



正式名称は「Lille Olympique Sporting Club」で、一般的にはLOSC、あるいは単にリールと呼ばれる。北フランスを代表するクラブの一つであり、近年は若手選手を育成しながら国内外で存在感を高めている。



2020-21シーズンにリーグ・アン優勝!



リールを語るうえで欠かせないのが、2020-21シーズンのリーグ・アン制覇だ。過去9シーズンでフランスの“絶対王者”パリ・サンジェルマンが唯一優勝を逃した年でもある。



当時のチームはクリストフ・ガルティエ監督のもと、トルコ代表FWブラク・ユルマズやフランス代表GKマイク・メニャン、カナダ代表FWジョナサン・デイヴィッドらを擁し、PSGを勝点1差で抑えて優勝。24勝11分け3敗、勝ち点83という堂々たる成績で、クラブにとって2010-11シーズン以来となる4度目のリーグ制覇を成し遂げた。



その後は2021-22シーズンに10位まで順位を落としたものの、再び上昇。2022-23シーズンは5位、2023-24シーズンは4位、2024-25シーズンは5位と上位を維持し、2025-26シーズンには3位へ浮上した。



直近4シーズンで3度トップ5に入っており、フランス国内でも安定して欧州カップ戦を狙えるクラブへと成長している。



今季UEFAチャンピオンズリーグ出場!



2025-26シーズンをリーグ・アン3位で終えたことで、リールは2026-27シーズンのUEFAチャンピオンズリーグ出場権を獲得した。



今季はリーグフェーズから参戦し、ベティス、アーセナル、ガラタサライ、ボデ/グリムト、バイエルン、シュトゥットガルト、スロヴァン・ブラチスラヴァ、ローマとの対戦が決まっている。



つまり、上田が加入した場合には、リーグ・アンだけでなく、アーセナルやバイエルン、ローマといった欧州屈指のクラブと戦う舞台も待っている。



フェイエノールト時代から引き続き欧州最高峰の舞台を経験できる点は、大きな魅力と言えるだろう。



ジルーやキリアン・エムバペの19歳弟など注目選手が多数在籍!



現在のリールには、経験豊富なベテランと将来性豊かな若手が共存している。



もっとも知名度の高い選手は元フランス代表FWオリヴィエ・ジルーだろう。2018年のワールドカップ優勝を経験し、アーセナルやチェルシー、ミランなどで活躍してきた39歳の世界的ストライカーは、昨季からリールでプレーしている。



また、レアル・マドリーのエースであるフランス代表FWキリアン・エムバペの弟、エタン・エムバペも注目選手の一人。2006年12月生まれの19歳で、兄とは特徴の異なる左利きのMFとしてリールでは昨季18試合3ゴールを記録している。



ほかにも、10番をつけるアイスランド代表MFハコン・ハラルドソンや、モロッコ代表FWハムザ・イガマネ(前十字靭帯断裂で長期離脱中)ら楽しみな若手が多数在籍しており、経験豊富なジルーと新世代の才能が同居する興味深い編成となっている。



指揮官は名将カルロ・アンチェロッティ監督の息子ダヴィデ!



2026-27シーズンからチームを率いるのは、イタリア人指揮官ダヴィデ・アンチェロッティ。



37歳の若さながら、父はレアル・マドリーやミラン、バイエルンなどを率いて数々のタイトルを獲得した名将カルロ・アンチェロッティである。



ダヴィデはミランで指導者への道を歩み、パリ・サンジェルマンやレアル・マドリー、バイエルン、ナポリ、エヴァートンなどで父のスタッフを務めた経験を持つ。今夏のFIFAワールドカップ2026でも、日本戦など父親が指揮を執ったブラジル代表のベンチには彼の姿があった。



リールとは2026年6月に2年契約を締結。単なる「名将の息子」ではなく、世界最高峰の現場で経験を積んできた若手指揮官として、自らのスタイルを確立する段階に入っている。



ホームはバスケの試合も開催できる“超複合型スタジアム”!



リールのホームスタジアムは、現在「デカトロン・アリーナ - スタッド・ピエール=モーロワ」と呼ばれる巨大な複合型スタジアムだ。



上田綺世の移籍先候補「リール」とは? 5年前のフランス王者でジルーやエムバペ弟が在籍中…“超複合型スタジアム”もすごい
画像: (C)Getty Images
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2012年に開業し、通常のサッカー開催時には5万人超を収容可能。EURO2016でも会場の一つとして使用されたが、最大の特徴は、可動式の屋根と、スタジアム内部を大規模に変形させられる仕組みにある。



屋根は完全に開閉可能で、閉じるのに要する時間は30分以内。さらに24時間ほどでサッカー用のスタジアムから屋内アリーナへと姿を変えることができる。





特にユニークなのが、サッカー専用スタジアムではなく、音楽ライブ等のイベントはもちろんのこと、バスケットボール、ハンドボール、テニス、アイスホッケーなど、さまざまな屋内競技に対応していることだ。



アリーナ仕様では最大3万人規模を収容でき、2015年にはバスケットボールの欧州選手権「ユーロバスケット2015」の決勝ラウンドを開催。スペインがリトアニアを破って優勝した決勝には2万7372人が来場し、当時の欧州バスケットボールの記録的な観客数となった。



リーグ・アン優勝の実績、安定した欧州カップ戦出場、ジルーらの経験とエムバペ弟ら若手の才能、そしてダヴィデ・アンチェロッティという新進気鋭の指揮官。



上田綺世にとってリールは、単なるフランス移籍先ではなく、欧州トップレベルへの挑戦を狙える興味深いクラブと言えそうだ。



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筆者:奥崎覚(編集部)



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