ドラムのクエストラヴとMCのブラックソートを二枚看板とする彼らといえば、何といってもライブ。ヒップホップをバンド演奏でやるグループとして知られる彼らは、最初期に自主制作で発表した『Organix』(93年)からしてライブでの演奏を前提として作られたアルバムだった。
グループの母体は、80年代後半にペンシルヴァニア州フィラデルフィアの舞台芸術高校へ通っていたクエストラヴとブラックソートらが組んだラジオ・アクティビティというバンド。それがスクエア・ルーツを経て、最終的にザ・ルーツとなった。ジャイルス・ピーターソンの〈Talkin' Loud〉経由でEPを出した後、〈Geffen〉からアルバム『Do You Want More?!!!??!』でメジャー・デビューしたのが95年。ブラックソートのラップを軸にしつつ、初期にはヒューマン・ビートボックスのラゼールら複数のメンバーがマイクを握っていた。以降、ディアンジェロも参加した96年の『Illadelph Halflife』、ソウルクエリアンズ黎明期の作品として名高い99年の『Things Fall Apart』、グランジ・ロックの要素も取り入れた2002年の『Phrenology』などを経て、途中でメンバーを変えながら2014年までコンスタントにアルバムを重ねていく。
2000年前後にはオープンマイク・イベント〈Black Lily〉にも関わり、地元フィリー発のネオ・ソウル・ムーヴメントにも貢献。ヒップホップにとどまらない活躍で引く手あまたとなり、ジミー・ファロンがホストを務める深夜番組のハウス・バンドとしても知られるようになった。2008年から主催フェス「Roots Picnic」を続けているのも、ライブ・バンドとしての矜持ゆえだろう。もちろん、アフロセントリックなテーマやコンシャスなリリックもグループの重要な要素である。
ザ・ルーツ名義のオリジナル・アルバムは、もう10年以上リリースされていない。
メンバーも近年は大きな変動がない。キーボードは古株のカマール・グレイにレイ・アングリー。ギターはジミ・ヘンドリックスを気取るような”キャプテン”カーク・ダグラス。ベースはタイ・トリベットの兄弟でフィリーのシーンに貢献してきたサディアス・トリベット。ホーン隊には〈Daptone〉や〈Big Crown〉界隈で活躍するトランペットのデイヴ・ガイらが名を連ね、スーザフォン奏者のチューバ・グッディングJr.がニューオーリンズのブラス・バンド的な感覚を持ち込む。今回の来日公演も、彼らを含む総勢10名の大所帯でステージに立つ。
昨年はメジャー・デビュー・アルバムのリリース30周年を記念し、同作ゆかりの面々を招いたライブを実施。それは『The Roots Come Alive Too: DYWM30 Live at Blue Note NYC』として作品化された。『End Game』というタイトルだと噂されているニュー・アルバムもリリース間近とされるが、果たしてどうなるか。
THE ROOTS Japan Tour 2026
2026年8月31日(月)大阪・Zepp Namba (OSAKA)
OPEN 19:00 / START 20:00
スタンディング:16,900円(整理番号あり)
U25スタンディング:9,025円(整理番号あり)
2F指定席:23,800円
※別途ドリンク代必要
2026年9月1日(火)東京・Zepp Haneda (TOKYO)
OPEN 18:00 / START 19:00
スタンディング:17,900円(整理番号あり)
U25スタンディング:9,025円(整理番号あり)
2F指定席:23,800円
※別途ドリンク代必要
2026年9月3日(木)、4日(金)東京・ビルボードライブ東京
※SOLD OUT
出演メンバー
ブラック・ソート(MC)
クエストラブ(Drums / Music Director)
カマール・グレイ(Keyboards)
レイモンド・アングリー(Keyboards)
”キャプテン”・カーク・ダグラス(Guitar)
タデウス・トリベット(Bass)
ストロ・エリオット(Percussion)
デイヴ・ガイ(Trumpet)
マイケル・バックリー(Saxophone)
トゥーバ・グッディングJr.(Sousaphone)
来日公演特設サイト:https://www.billboard-japan.com/therootsjapantour2026/


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