7日前場の香港マーケットは、主要93銘柄で構成されるハンセン指数が前日比98.62ポイント(0.42%)安の23517.70ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が33.08ポイント(0.42%)安の7779.27ポイントと4日ぶりに反落した。売買代金は1870億3680万香港ドルとなっている(6日前場は1862億3740万香港ドル)。

 指標発表前に売りが優勢となる流れ。中国では来週にかけ、6月の月次経済統計が集中して公表される。9日に物価統計、14日に貿易統計、15日に小売売上高や鉱工業生産などのほか、4~6月期のGDP成長率などだ。ほか、金融統計も15日までに報告される。また、投資資金の分散も懸念された。香港市場は今週、新規株式公開が相次ぐ。年初来最大のIPO調達額となる立訊精密工業(ラックスシェア:2475/HK)も含め、14社がメインボードに新規上場する。ただ、下値は限定的。昨夜の米株市場は、主要指標のNYダウが前営業日比0.3%高と続伸し、連日で史上最高値を更新した。香港マーケットは主要株価指数が依然として昨年比マイナスで推移しているだけに、出遅れ感も意識されている。指数はプラス圏で推移する場面もあった。(亜州リサーチ編集部)
 ハンセン指数の構成銘柄では、ショート動画投稿アプリの快手科技(1024/HK)が9.5%安、電子機器製造受託サービス(EMS)中国大手の比亜迪電子(BYDエレクトロニック:285/HK)が5.0%安、生命保険事業で中国最大手の中国人寿保険(2628/HK)が4.6%安と下げが目立った。
快手については、騰訊HD(テンセント・ホールディングス:700/HK)が6日付で、保有する快手株の一部を売却したこともネガティブ材料視されている。
 セクター別では、非鉄・産金が安い。佳キン国際資源投資(3858/HK)が10.6%、洛陽モリブデン集団(3993/HK)が3.8%、江西銅業(358/HK)が2.8%、霊宝黄金(3330/HK)が4.2%、紫金鉱業集団(2899/HK)が3.8%、招金鉱業(1818/HK)が3.7%ずつ下落した。
 プリント基板(PCB)関連の銘柄も急落。深セン市大族数控科技(3200/HK)が9.3%安、建滔集団(148/HK)が7.5%安、勝宏科技(恵州)(2476/HK)が7.1%安、広州広合科技(1989/HK)が5.8%安と値を下げた。エヌビディアの次世代サーバーラックについて、仕様変更した主要部品のプリント基板が製造困難だとし、供給のボトルネックになっているとの調査レポートが引き続き売り材料視されている。
 海運セクターもさえない。中遠海運能源運輸(1138/HK)が6.6%安、東方海外(316/HK)が4.0%安、中遠海運HD(1919/HK)が3.5%安、太平洋航運集団(2343/HK)が2.7%安で引けた。複数の欧州海運大手がスエズ運河の航路に復帰すると伝わり、国際海上運賃の下落につながると懸念されている。
 半面、プラットフォームを持つ大手ネット株の一角はしっかり。デリバリー事業大手の美団(3690/HK)が4.3%高、中国インターネットサービス大手の騰訊HD(テンセント・ホールディングス:700/HK)が2.8%高、中国電子商取引(EC)最大手の阿里巴巴集団HD(アリババ:9988/HK)が1.0%高で前場取引を終えた。
 本土マーケットは続落。
主要指標の上海総合指数は、前日比1.04%安の3999.03ポイントで前場取引を終了した。医薬が安い。資源・素材、消費、自動車、不動産、保険・証券、インフラ関連、運輸なども売られた。半面、半導体は高い。銀行も買われた。
(編集担当:亜州リサーチ=サーチナ)
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