パソコンの値上げが中国で大きな話題となっている。今年大学を卒業した小雪さん(仮名)は、「2025年には聯想(レノボ)のパソコン・スタンダード版LegionR9000Pの価格は約8000元(約19万2000円)だった。

でも、今年購入しようとした時には4割近くも高くなっていて、1万1000元(約26万4000円)に値上がりしていた。最終的に他のブランドのパソコンを購入した」と話した。

貝貝さんもパソコンの高騰を実感している。貝貝さんは6月15日、自分と中国大学統一入学試験(通称「高考」)が終わったばかりの妹が使う華碩(ASUS)のパソコン・天選6(512GB)を1台ずつ購入した。学生が対象の補助金を適用した1台当たりの価格は5700元(約13万7000円)だった。しかも購入して数日もしないうちに、そのパソコンショップから「600元(約1万4000円)上乗せするので、1台6300元(約15万1000円)で買い取らせてほしい」と連絡があったという。

アップルは6月25日、MacやiPad、HomePodなど幅広いカテゴリーの製品を一斉に値上げした。AIデータセンター拡大によるメモリチップやストレージのかつてないほどの不足によるコスト上昇に対応するためだ。

艾媒諮詢(iiMediaResearch)の張毅(ジャン・イー)最高経営責任者(CEO)兼チーフアナリストは、「川上の生産能力がシフトし、メモリとコアパーツの不足が深刻化している」と分析した。サムスンやマイクロンテクノロジー、SKハイニックスを代表格とする川上のメモリメーカーが先進メモリの生産能力の7割以上をAIサーバーに必要なHBM(広帯域幅メモリ)の分野にシフトしたことが原因で、消費用DDR5メモリやSSD(ソリッドステートドライブ)のフラッシュメモリの不足が続いているのだ。

別の要素として、張CEO兼チーフアナリストは、「季節的ニーズが集中し、サプライヤーの在庫が不足し、価格が押し上げられている」と分析した。中国では大学受験が終わった卒業生のパソコン購入が集中しているほか、AIパソコンの買い替え需要、短期的なパソコン購入の硬直的需要など、季節的ニーズが集中していることが挙げられる。

サプライヤーの在庫が不足していることで、販売代理店の仕入コストが上昇の一途をたどり、消費者の購入価格が押し上げられる形となっている。(提供/人民網日本語版・編集/KN)

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