第175回芥川賞、直木賞(日本文学振興会主催)の選考会が15日、東京・築地の料亭・新喜楽で開かれ、芥川賞に小砂川チトさんの(36)の「ゾンビ回収婦」(群像5月号)が選ばれた。

 「ゾンビ回収婦」はAIに仕事を奪われた30代の女性が逃げるように飛び込んだVRゲームの世界で、ゾンビの死体を回収しながら人生の意味や生きがいを探していく物語。

 小砂川さんは岩手・盛岡市生まれ。2022年「家庭用安心坑夫」で第65回群像新人文学賞を受賞しデビュー。同作が第167回芥川賞候補、「猿の戴冠式」が第170回芥川賞の候補作に選ばれており今回で3度目のノミネートだった。

 ◆芥川賞候補者(五十音順)

 ▽小砂川チト 「ゾンビ回収婦」(群像5月号)

 ▽鈴木涼美 「悪い血」(文學界6月号)

 ▽仁科斂 「丹心(まごころ)」(新潮4月号)

 ▽村司侑 「ソリティアおじさんがいた頃」(文學界5月号)

 ▽八木詠美 「アンチ・グッドモーニング」(文藝春季号)

 ◆芥川賞選考委員(五十音順)

 小川洋子、奥泉光、川上弘美、川上未映子、島田雅彦、平野啓一郎、松浦寿輝、山田詠美、吉田修一

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