大相撲名古屋場所4日目(15日、IGアリーナ)

 東前頭13枚目・錦富士が西前頭16枚目・朝紅龍を寄り切り、3連勝で3勝1敗とした。場所前に親交のあるプロ野球・中日の涌井秀章投手(40)、仲地礼亜投手(25)から特注の浴衣をプレゼントされ、初日から着用。

恩返しの思いを胸に賜杯争いに挑む。横綱・大の里は東前頭2枚目・豪ノ山に押し出され、早くも3敗目を喫した。勝ちっ放しは大関・霧島、平幕の獅司、若ノ勝の3人となった。

 大の里の復活への道を“毒まんじゅう”が台なしにした。自分の相撲に自信がないのだろう。立ち合いの当たりは良かった。問題は押せないと判断した後のはたき込み。意識していなくても、体が勝手に反応してしまう。楽をして勝とうという気持ちが、体のどこかに潜んでいるから悪い癖が出る。性根を据えて、根本から直さないと横綱の責務は果たせないかもしれない。

 重症といっていいだろう。2日目は合格点がつけられる黒星。

3日目は前に出る大の里らしい相撲で今場所の初白星を挙げた。これからという時に時間が逆回転してしまった。私の目には勝ち方を忘れてしまったように見えた。

 今場所の途中休場はあり得ないと思う。たとえ8勝で終わってもいいから千秋楽まで出て、勝負勘を取り戻すしかない。歯を食いしばって自分の相撲を思い出してほしい。

(スポーツ報知評論家)

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