◆JERAセ・リーグ 広島―阪神(19日・マツダスタジアム)

 広島のテイラー・ハーン投手が投じた1球に、球場が騒然となった。8回2死二塁で154キロ速球が阪神・大山悠輔内野手を直撃した。

両軍が本塁付近に入り乱れ、球審から「警告試合」が宣告された。直前には2死一、三塁から佐藤輝明内野手に痛恨の2点勝ち越し二塁打を浴びていた。

 前夜18日の8回にも、球場全体を異様な空気に包む1球を投じていた。2死から2ストライクに追い込んだ後の3球目の150キロ速球が佐藤輝明内野手の胸元を通過。あわや死球の悪球に虎の主砲も怒りの表情。バットを投げ捨てて助っ人左腕に視線を向けた。球場には一触即発の異様な雰囲気が漂った。その後に空振り三振に倒れた佐藤はベンチに戻ると、ヘルメットを何度もベンチにたたきつけていた。

 カード初戦の17日には、島内から死球を受けた前川が右肩甲骨骨折。4月26日の対戦(甲子園)でも近本が死球で左手首を骨折。前夜の試合前には、新井監督が「近本くんに続いて2人目なので、本当に申し訳ないと思っています」と謝罪していた。

 ◆藤川タイガースと新井カープの死球禍

 ▽25年4月20日(甲子園) 坂本が8回に岡本から頭部に死球を受けた。

藤川監督が一塁ベンチから飛び出し、広島ベンチに向かって「来い」というような挑発的なジェスチャーを行い、あわや乱闘騒ぎとなった。その後、両監督は試合前のメンバー表交換時に目も合わさず、お辞儀もしない試合が続いた。新井監督は「腹に据えかねるものあった」と発言。

 ▽26年4月26日(甲子園) 8回に高から死球を受けた近本が左手首を骨折。2か月半の離脱を余儀なくされた。藤川監督は「相対的に見てデッドボールがちょっと多い。こちらもグッと我慢しているけど、多い」と不満げ。

 ▽7月17日(マツダ) 7回に島内から死球を受けた前川が右肩甲骨を骨折。藤川監督は「技術の引き上げをしてもらいたい。我慢はしますけど、お互いに熱くなることも出てくるでしょう」と要望。新井監督は「近本くんに続いて2人目なので本当に申し訳ないと思っている」と謝罪。

 ▽18日(マツダ) 8回にハーンの直球が佐藤の胸元を襲い、バットを投げ捨てて左腕をにらみつけた。

藤川監督も鬼の形相を浮かべ、一触即発の雰囲気が漂った。藤川監督は「また明日、普通に試合をするだけ」と言いつつも怒気をにじませた。

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