◆第108回全国高校野球選手権神奈川大会▽準々決勝 横浜11―4市ケ尾=8回コールド=(21日・横浜)

 神奈川県勢初の4季連続甲子園出場を狙う横浜が、ノーシードから初の8強入りを果たした県立進学校・市ケ尾を下して4強入りした。これで県内の連勝を37に伸ばした。

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 波乱の芽を、徹底的に摘んだ。6点リードの8回に1点を追加し、横浜が5戦連続のコールド勝ち。県内での連勝を37に伸ばした。3回までに6点のリードを奪ったが、5回終了時には2点差まで詰め寄られた。それでも6回に4点を追加して流れを引き戻し、8回に試合を決めた。全国で強豪校の敗退が続出する中で、前評判通りに4強入り。村田浩明監督(40)は「神奈川は本当に甘くない。神奈川の戦い方をしっかり徹底してやっている」と冷静に振り返った。

 全国では、今春センバツを制した大阪桐蔭や同準Vの智弁学園(奈良)、山梨学院ら強豪校の敗退が相次ぎ、指揮官も「ウソだろ…というような感じ」と驚きを隠せない。波乱を防ぐため、試合前にはナインにある心構えを伝えた。「負けた高校さんは個人戦になっていた。(横浜は)チーム戦で」。

打線は11安打11得点、投手陣も4投手の継投で市ケ尾の反撃をしのぎ、想定通りにエースの154キロ右腕・織田翔希投手(3年)の温存に成功。チーム戦で勝ちきった。

 投打の2年生ヒーローが存在感を放った。先発を託された2年生左腕・小林鉄三郎投手は、初回先頭への初球に自己最速を1キロ更新する150キロをマーク。異様な雰囲気を作り出す夏の横浜スタジアムを経験させたいという指揮官の思いに、3回無失点という結果で応えた左腕は、「150という数字が出たのはうれしい。相手の圧や夏の日差しが強くて、投げやすい環境ではなかったけど、しっかり3回を投げ切れたのは大きな経験になる」と胸を張った。

 打では4点リードの6回2死二塁で4番・川上慧内野手(2年)が、右中間へ2ランを運ぶなど2安打2打点。一時は相手に傾きかけた流れを、完全に引き戻す大きな一発となった。今春は状態が上がらず苦しんだが、「(ストライク)ゾーンに来た球をどんどん振っていく。それがこういう結果になっている」と手応えを明かした。

 大会前、チームで必勝祈願に訪れた神社では、3学年がそれぞれ七夕の短冊に願いをしたためた。2年生全員で決めた言葉は「3年生ともう1回甲子園に戻って、絶対に勝利する」。

頂点まであと2つ。全戦全力の全員野球で、波乱は起こさせない。(小島 和之)

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