◆第108回全国高校野球選手権神奈川大会▽準決勝 横浜4―0慶応(24日・横浜)

 慶応は107年ぶりの全国制覇を成し遂げた2023年夏以来の決勝進出を目指したが、横浜の3投手の継投の前に1安打完封負け。夏が終わった。

ノーノー寸前の9回2死、壇上直太郎外野手(2年)がチーム初安打となる中前安打を放ち、意地を見せた。

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 試合後の森林貴彦監督(53)は「実力差は十分に認識はしていた。横浜さんが『嫌な試合展開だな』っていうところに持ってきたかった。前半ビハインドは想定内でしたが、ちょっと4点は多かった。2、3点で後半に行きたかった。後半でうちが1点、どこかで取らないと重圧がかからないので、そこの攻撃力のなさというか、封じ込める向こうの投手力、守備力の高さ、そこの勝負で横浜さんが上だったなと思います」と完敗を認めた。

 横浜の今秋ドラフト1位候補・織田翔希投手(3年)は自己最速を3キロ更新するMAX157キロを計測。力強いストレートと切れ味鋭い変化球で緩急をつけ、攻略は困難だった。

 「154キロとか155キロとか、基本的に高校生が打つ球じゃないんで。彼らもいい経験したんじゃないですかね。これがまた彼らの将来に生きればいいし、チームの財産になればいいかなと思ってます。日本の中にあんな球投げるピッチャーは基本的にいないわけですから。

ある程度、アベレージでも150以上が出ている。NPBだけじゃなくて、メジャーのスカウトもそれは見に来るわなと、納得しながら見てました。ウチの慶応の大学生だったら、どうやって打つかなと。高校生にこれを打てというのは酷かなと。みんな頑張ったかなと思います」

 世代最強のエースに、そう敬意を表した。

 それでも、このままでは終われない。剛腕攻略の秘策を聞かれると、指揮官は「いやいや、来年以降にまたこういうピッチャーが出てくると思うんで、横浜さんは」と伏せ、負けん気をのぞかせた。この日は2年生がスタメンに6人並んだ。悔しさは必ず、新チームへのエネルギーに変える。(加藤 弘士)

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