◆第108回全国高校野球選手権大会第2日▽1回戦 佐野日大1―0聖隷クリストファー(6日・甲子園

 16年ぶり7度目の出場となる佐野日大(栃木)は聖隷クリストファー(静岡)との1回戦に勝利した。佐野日大のエース右腕・鈴木有(3年)が6安打無四球で完封。

「高校四天王」の一角、聖隷クリストファーの最速150キロ左腕・高部陸(3年)との投手戦を制し、2001年以来25年ぶりに初戦突破した。元阪神の麦倉洋一監督(55)は甲子園1勝を挙げた。

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 超高校級左腕との投げ合いに、鈴木は一歩も引かなかった。躍動感あふれる高部に対し、コントロールと投球術の鈴木。栃木の精密機械が、敵失で挙げた1点をわずか102球で守り切った。

 37年前に、全てが重なった。エース右腕・麦倉洋一を擁した1989年の佐野日大は、夏の甲子園1回戦に勝利した。この日と同じように、手に汗握る投手戦。麦倉は0-0の9回に自らソロ本塁打を放ち、近大福山・田中との投げ合いを制して1-0完封をやってのけた。

 2026年。55歳になった男は、指揮官として母校を率い、全幅の信頼を置くエースをマウンドへ送った。世代を代表するサウスポー・高部とがっぷり四つの投手戦。

37年前の自身のように、同じ1-0でシャットアウトした。

 佐野日大の完封勝利は、その時以来。栃木県勢の1-0完封に限っても、37年前の麦倉以来の快挙で、無四球での達成は県勢初となった。

 麦倉監督は当時を振り返りながら「(今は)気候も気候だし、難しい時代になってきてますけど、今日は(比較的涼しい)夜だったし、よく投げてくれた」と鈴木に拍手。「選手のときは無我夢中で、何をやってたか分からないうちに終わっていた。今日は生徒たち、応援団みんなと校歌を歌えたので、きょうが一番うれしかった」とかみしめた。

 ◆無四球完封は県勢初 佐野日大・鈴木有が無四死球で、スコア1―0の完封勝利。栃木県投手の完封勝利は、24年2回戦(対聖和学園)の石橋・入江祥太以来12人目(15度目、他に2投手の継投で2度)。佐野日大の投手では89年開幕戦(対近大福山)に、自らの本塁打でスコア1―0完封した麦倉洋一(現監督、選手権の開幕戦に自らの一発で1―0完封は麦倉だけ)に次ぎ、2人目(スコア1―0完封は麦倉以来、5人目)。また無四死球での完封勝利は、県勢投手で初。

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