◆第108回全国高校野球選手権大会第11日 ▽3回戦 ▽智弁和歌山7―3敦賀気比=延長11回タイブレーク=(15日・甲子園

 敦賀気比(福井)は、智弁和歌山に延長11回タイブレークの末に敗れて21年以来5年ぶりのベスト8入りを逃した。

 「4番・投手」で先発した辻琉成(2年)は7回まで無失点の好投。

しかし、2―0で迎えた8回に同点に追いつかれると、延長タイブレークに持ち込まれ、疲労が隠せなくなった今大会最長11回に一挙5失点。途中降板となった。146球の熱投も勝利にはつながらず、「最後まで守りきれなかったことが一番悔しいです。もう3年生と野球ができないことが悲しい」と、大粒の涙を流した。

 何度もチームのピンチを救った。タイブレークに突入した延長10回の守備では、無死満塁を無失点で切り抜けた。「焦りはあったけど、監督からも先輩方からも『気持ちで負けるな』と言われていた。裏にエースがいたので、自信を持って振り切った。あの回を無失点に抑えられたことは一番記憶に残ってます」。ブルペンで準備し続けた、最速142キロのエース左腕・鶴田啓人(3年)については「ほんと心強い。すぐ交代できる状態だったので、ほんとうに安心だった」と、感謝を口にした。

 最後は力及ばなかったが、「この負けを次につなげられるように、優勝を目指して頑張っていきたい」と、前を見据えた辻。

東哲平監督も「ちょっと辻(琉)に負担かけすぎたかなと思います。でも頑張ってくれた」と、2年生左腕をねぎらいつつも、「甘やかさないです。ビシビシいきます。もうワンランク、ツーランク上がってもらわないとダメなので」と、さらなる成長を期待した。

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