サッカー日本代表の森保一監督(57)が16日、7月28日に発生した熊本地震で大きな被害を受けた熊本県を訪問した。嘉島町の熊本県フットボールセンターや氷川町、八代市などを訪れ、子どもたちや震災の困難に立ち向かう地元の人々へエールを送った。

 最大震度7を観測し、5人の尊い命が失われた氷川町では、藤本一臣町長と会談。森保監督は「日常生活をどうやって取り戻していくか、今後の町の復興も含めて心を砕いて頑張られていると思いますので、頑張っている人に頑張れとは本当に言えないですけど、健康の留意していただき、町の人のために活動を続けていただければと思います。応援しかできないですけど、応援しております」と思いを伝えた。

 その後、約500人が集まった氷川中学校の体育館を訪れ、集まった子どもたちや地域住民と交流。監督が姿を現すと、子どもたちから大きな歓声が上がった。あいさつに立った森保監督は、「大変な思いをしている皆さんのところにくることが、いいのかどうかわからないと思い、迷いもあってこの場にいます。自分たちができることは、あまりない、もしかしたら何もないかもしれませんが、唯一できることは励ましのエールを届けることだと思って、ここに来ました。皆さんのことをずっと応援しています」と語りかけた。

 交流会では、汗をぬぐいながら時間の許す限り参加者一人ひとりと向き合った。希望者全員との写真撮影に応じ、声をかけ続ける時間は1時間以上にも及んだ。

 森保監督は、「私たちができることは、本当に限られていると思いますが、大変な思いをしておられる日常の中で、少しだけでも笑顔になっていただけたならうれしい。でも今日は子供達や皆さんに笑顔を逆に届けていただいて、復旧、復興に前向きに進んでいる気持ちに、逆に(勇気を)与えていただきました。

ありがとうございます」と振り返った。行動で復興への思いを示し、日本代表を率いる残りの在任期間でも、日本に活力を与える、という最大のテーマに向き合う決意を新たにしていた。

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