世界のダート王が、無限の可能性を知らしめた。米国遠征に向けて函館で調整中のフォーエバーヤングが、異例の芝コースでの追い切りを実施。

栗東トレセンや海外の競馬場も含め、芝で追い切るのは初めてだ。開催がなく馬場状態が良好で、コースも広い点から陣営が選択した。

 主戦の坂井が騎乗。前半は抑え気味で、4角にかけて徐々にペースを上げた。直線は迫力満点の動き。ダイナミックな走りは砂を走るときと変わらず、大きな足音が競馬場に響き渡った。全体4ハロン52秒6で、ラスト1ハロンは出色の10秒8。キーンランドCの出走馬も上回る速いラップだ。

 坂井は「こんなにワクワクする追い切りは、なかなかない」と心待ちにしていたと明かす。「初めてと思えないぐらい、しっかり走れていました。もう少しドタバタ走るかと思いましたが」と、驚きつつ好感触を伝えた。“10秒8”という数字へも「芝の馬でもなかなか出せない時計。

改めてこの馬のパワーと能力を確認しました」と最敬礼だ。

 今後はジョッキークラブゴールドC・G1(9月18日、ベルモントパーク競馬場)から連覇のかかるブリーダーズCクラシック・G1(10月31日、キーンランド競馬場)に向かう予定。そして陣営はかねて、有馬記念・G1(12月27日、中山)に参戦するプランも表明している。「どこかで芝を走るにしても、一度追い切れたのはフォーエバーヤングにとっても良かったと思います」と、“予行演習”の収穫は大きい。ラストシーズンに向けて、鞍上は「まずは秋のアメリカを全力で勝ちにいきたい」と決意を新たにした。(水納 愛美)

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