◆テニス ▽全米オープン予選第3日(26日、米国・ニューヨーク)

 【ニューヨーク26日=吉松忠弘】今季限りでの引退を表明している元世界ランキング4位の錦織圭(ユニクロ)が現地時間27日、2025年全豪以来の4大大会本戦入りをかけ、後輩で世界157位、20歳の坂本怜(IMG)と対戦する。

 両者は公式戦では初対戦となる。

日本テニス協会の盛田正明名誉顧問が設立したテニス基金の支援を受け、IMGアカデミーに留学した先輩、後輩であり、練習は何度もしたことがあるという。その中で、錦織は「最後、真剣勝負ができるというのは、僕にとってうれしいこと」と、対戦を歓迎した。

 2人は、坂本がプロ転向を表明した2024年のジャパン・オープンで、ダブルスを組んだことがある。第1シードに敗れたが、錦織は「信頼できる選手として、一緒に戦っていた。全部、持っている選手だと思う」と、目の前で見た坂本の実力を認めた。

 元来、錦織は、公式戦で日本選手と戦うことが得意ではない。2012年に米アトランタで添田豪に敗れた。2019年には米シンシナティで西岡良仁に敗退した。「遠慮をしてしまう」と以前、話していたが、今回は「うれしい気持ちの方が強い。尊敬しているところもあって、純粋に強くなってほしい。ほかの日本選手とやるよりかはいい」と、坂本との対戦を心待ちにしているようだ。

 坂本は、6歳で「錦織選手に憧れてテニスを始めた」という。

プロ転向の会見では、「錦織選手に夢をもらった。今度は、自分が夢を与える側になる」と、錦織の後継者を堂々と宣言した。身長195センチと、日本人離れした体格を生かし、強烈なサーブとフォアハンドで攻めるプレーは、錦織とは全く異なる。

 しかし、錦織は「あれだけ打てる選手は、日本人には少ない。体格もあるが、強い気持ちを持って打たないと(できない)」と、その強打や精神力を高く評価している。最後の4大大会で、日本男子の未来との戦いに、錦織は楽しさがふくらむ一方なのかもしれない。

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