◆明治安田J1リーグ▽第4節 浦和3―2横浜FM(29日・埼玉スタジアム)  

 J1は各地で10試合が行われ、浦和は横浜Mに3―2と競り勝ち、今季就任した曺貴裁監督(57)の下でリーグ戦初勝利を挙げた。G大阪から新加入したMF南野遥海(22)が決勝ゴール。

敗れれば94年以来、32年ぶりの開幕4連敗となっていたが、ホームで接戦を制した。

 試合を決めたのは、今季の新戦力だった。2―2の後半26分、敵陣内で奪ったボールをサビオが素早く前線に送り、相手に当たってこぼれたところを途中出場の南野が決めた。このリードを全員で守り切ってつかんだ勝ち点3。浦和でのリーグ戦初勝利をかみしめた曺監督は「非常に伸びしろがあり、まだまだ変わることができる選手たち。(勝利に)心の底から、うれしいという気持ちがわいてくるのかと思いましたけど、そうではなかった。(開幕3連敗で)失った勝ち点を取り戻すことはできないですが、次の試合からまたチームを強くしていきたい」と話した。

 2002年以来、24年ぶり開幕3連敗の屈辱を味わい、この日も横浜Mに先制点を許した。しかし悪い流れを断ち切ったのが、40歳最年長の元日本代表GK西川だ。失点直後の前半40分、自陣ゴール前から正確なロングフィードでMFサビオの同点ゴールを演出。シュートが一度は相手GKに防がれて、その後再びサビオが押し込んだため、正確にはアシストとはならないが、まさに“ほぼアシスト”と言えるプレー。好セーブに加え、攻撃面でも指揮官のスタイルの一つと言える縦への鋭い攻撃を、最後尾から体現した西川は「やはり(今年のチームは)縦への意識がすごくあるので。

相手の背後をつく動きは、すごく増えたなと。自分が手や足でボールを持った時の景色は、ここ最近とは違う」とうなずいた。

 指揮官は、西川からのロングフィード一発で奪ったゴールについて、選手全員の名前を挙げて「あのゴールを生み出すためには、全員が所定のポジションを取らないと相手を引きつけられない。記録に表れない努力が、サッカーでは非常に大事だとわかったゴール」と選手たちを称賛した。南野の決勝ゴールも含め、今季取り組んでいる縦への速さがゴールにつながりつかんだ勝ち点3。クロスからの不用意な失点などまだ課題も多いが、この勝利を変革への第一歩としたいところだ。(金川 誉)

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