◆米大リーグ ドジャース6―8カージナルス=延長10回=(2日、米カリフォルニア州ロサンゼルス=ドジャースタジアム)

 ドジャース・大谷翔平投手(32)が2日(日本時間3日)、本拠地・カージナルス戦に「1番・DH」で出場。4打数無安打4三振で移籍後ワーストを更新する60打席ノーアーチとなった。

左膝、右上腕二頭筋などが万全ではなく、プレーに影響があるのは明らかな状況。ロバーツ監督は“緊急会議”で3日(同4日)の出場を判断する方針を示した。また、今季中の投手復帰断念の可能性も浮上し、二刀流のスターが投打で窮地に立たされた。

 右腕を気にしながら、大谷はうつむき加減でベンチに引き揚げた。3点を追う延長10回無死三塁、右腕オブライエンの前に空振り三振。今季最悪の1試合4三振でドジャース移籍後ワーストを更新する12試合、60打席ノーアーチだ。2ストライク後に打席を外すルーチンも忘れるほど、心の余裕もないのかもしれない。ロバーツ監督は決断の時が近いことを明かした。

 「彼が顔をしかめていたのを見たし、明らかに本来のスイングではなかった。何かをかばっている。明日、彼と話をした上で、出場するかどうかを決める」

 この日は2回までに2四死球、盗塁も決めたが、第3打席以降は4打席連続三振。あまりにもあっさりとアウトになる姿に球場がざわついた。

左膝、右上腕二頭筋など全身の不調が影響していることは明白だ。負傷者リスト(IL)入りについて、指揮官は「可能性は極めて低い」としながらも「可能性はある」と否定しなかった。

 投手復帰が白紙となる中、打者として懸命のプレーを続けてきた大谷。だが、6年連続30本塁打を達成した8月18日(同19日)の第3打席以降、49打数6安打の打率1割2分2厘、0打点、19三振と不振を極めている。17日(同18日)を最後に取材対応がなく、本人の思いは秘められたままだが、ロバーツ監督は「彼は間違いなく休みたがっていないよ。体に問題がなければ出場すべきだと考えているのだろう。その姿勢は尊重するが、今夜のような状態であれば、それは誰の助けにもならない」と珍しく厳しい言葉を発した。

 今季中の二刀流はもう見られないかもしれない。8月30日(同31日)の登板を見送った時点で、投手復帰が白紙となった大谷。ロサンゼルスに帰ってからプランを立て直すとしていたが、大きな動きは見られない。試合前に今季の“投手復帰断念”の可能性を問われた指揮官は「その決断を下す段階にはまだ至っていないが、間違いなく選択肢の一つだ」と認めた。「彼が投げることの価値は分かっているが、100%の状態でなければ打撃に悪影響が及ぶ可能性がある」と持論を展開した。

 「彼が投げられると感じるのであれば、納得がいかなくなるまではその方針で進める」と、最終決定は大谷の希望が優先されるが、まだキャッチボールも再開できていない。打者としても低空飛行が続く中、その判断に注目が集まる。(中村 晃大)

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