歌舞伎俳優の尾上松也と女優の土屋太鳳が6日、都内で行われた10月3、4日に熊本城ホールで上演される詩楽劇「武と健 ~火の國のまほろば~」の取材会に出席した。

 火の国・熊本を舞台に敵対する立場であるはずの小碓命(おうすのみこと)とタケル姫が惹(ひ)かれあっていく物語。

演出は日本舞踊に尾上流四代家元・尾上菊之丞が務め、小碓命を松也、タケル姫を土屋が演じる。

 もともとは、10年前の熊本地震からの復興を目的として立ち上がったイベント。今年7月に「令和8年熊本地震」が発生し、松也は「危ぶまれる状況もありましたけど、できたことは運命的に『やれ』と言われ感じがした。よりモチベーション高く取り組みたいと思います」と引き締めた。

 7月の地震前日には、今作のプロモーションのために熊本に滞在していたといい「熊本城も職員の方に案内してもらって拝見した。(地震が)その直後だったのでショックだった」とポツリ。本番に向けて「やる意味がさらに深くなったなと思う。宿命みたいなものも感じています」と自らへ言い聞かせた。

 作品は言葉の他に音楽、舞踊を織り交ぜた「詩楽劇」。幼少期から日本舞踊に触れていたという土屋は「新しい世界に足を踏み込んだ気持ち。皆さんの歌声と楽器で、熊本の皆さんに新しい何かを伝えられるのではないかと思っている。台本を読んでもメッセージ性が強いですし、音楽と言葉と舞踊で何かを伝えられることを楽しみにしています」と背筋を伸ばしていた。

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